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沈黙は、ゴールデンタイム

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

部下との1on1や
コーチングをしている時に、
相手が黙ってしまうこと、
ありませんか?

その沈黙に耐えられず、
別の方向から質問をしたり、
話題自体を変えてしまったりして、
その時間を埋めようとしますよね。

でも、待ってください。
その沈黙は、相手にとっては
思考が進んでいる最中の
ゴールデンタイムかもしれません。

埋めなくていい沈黙

沈黙には2つ種類があります。

ひとつは、
単純に会話が続かなくなって、
お互い次の話題を探す沈黙。

この場合相手がこれ以上対話を
望んでいない可能性もあります。

一方で、対話の中で思考が深まり、
脳みそをフル回転させている場合の
沈黙もあります。

後者の沈黙は、
埋めなくていい沈黙です。

聞いているほうはそれに耐えられず、
なにかしら発言をしたり、
話題を変えてしまいがちです。

ですが脳みそフル回転の沈黙は、
本人が真剣に自己と向き合って、
言葉を紡ぎ出そうとしている
大事な時間です。

どっちの沈黙なのか、
目線の違いを見るとよいでしょう。

単純な沈黙だと、
話題への興味を失った目を
しているのに対し、
思考の沈黙をしている場合、
相手の目線が上を向いたり、
一点を集中している場合が
多いので、
注意して観察してみてください。

そして後者の場合は、
相手の言葉が産み出されるを
じっくり待ちましょう。

決して邪魔はしないでください。

思考の沈黙のあとに、本当の対話が始まる

私がコーチングをしていて、
このゴールデンタイムが
はじまったら、
キター!
とほくそ笑んでしまいます。

そこから真の対話が始まるからです。

だから決して思考の邪魔はしないし、
むしろ喜んで次の言葉を待ちます。

私の1on1の師匠、
元ヤフーの本間浩輔さんの
デモンストレーションを
見たことがありますが、
本間さんもこの沈黙を
うれしそうに見守っていました。

もちろん、考えた挙句
言葉がうまく出てこない時もあります。

それでも
「今どんなことが
湧き上がってきてますか?」
とあくまで本人の言語化を促します。

そして、
思考の沈黙のあとに出てきた言葉は、
珠玉の言葉です。

「いま、長い時間考えていましたね」

「どんな思考の旅でしたか?」

「いま出てきた言葉は、
あなたにとってどんな意味を
持ちそうですか?」

など、
その言葉をさらに深ぼっていくと、
対話の質が高まります。

思考を促す質問

沈黙してしまうような、
思考のきっかけをつくる質問を
あらかじめ用意しておくことも
おすすめします。

じっくり考えてもらうためには、
「はい」か「いいえ」で答えられる
クローズドクエッションではなく、
5W1Hをベースにした、
答えが無数にある
オープンクエッションを
使ってみるといいでしょう。

オープンクエッションについては、
以前のブログを参照ください。

また対話の冒頭では、
アイスブレイクとして、
こんな思考のストレッチを
促すのはどうでしょう?

「今、心の天気は
どんな感じですか?」

「体はなんて言っていますか?」

脳みそがほぐされて、
フル回転しやすくなるかもしれません。

とはいえ、
ずっとフル回転ばかりしていると
疲れますので、
相手が考えるのをやめてしまうような
スカッドミサイルばりの質問ばかり
しないように、
バランスに気をつけましょうね。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO