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効果的な質問①:閉じるか?開くか?

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

前回のブログで、
質問の魔力について書きました。
人は、問いを投げられると
視点がそこにむき、
思考から逃げることが難しくなる、
という話でした。

では、せっかく視点をむけても、
相手の気づきや最適な行動に
結びつく質問になるのかどうかは、
別の問題です。

相手や状況に合わせて
効果的な質問を組み合わせることで、
より対話の質が高まります。

今回は、効果的な質問の中でも、
クローズドクエッションと
オープンクエッションの
2種類のタイプから考えてみましょう。

2つの種類の特徴

クローズドクエッション

まずは、
クローズドクエッションについてです。

こちらは、
YESかNOで答えられる質問になります。
事実を明確にしたいときや、
簡単に答えてもらうときに使います。

例えば、
「レポートは締め切りまでに出せましたか」
「体調は回復しましたか」
「昨日のイベントは楽しかったですか」
などになります。

YESかNOで答えるので、
それ以上思考が進むことはありませんし、
会話も続きにくくなります。
また
「レポートは締め切りまでに出せましたか」
という質問には、
「レポートをまだ出していないのではないか?」
という仮説が入っているように
聞こえる可能性があるので、注意が必要です。

オープンクエッション

一方、
オープンクエッションは主に5W1H(What,Why,Where,When,Who,How)
の疑問詞を使って、
オープンに答えてもらいます。

相手にじっくり考えてもらったり、
じっくり話してもらうときに
使う質問です。

例えば
「あなたが仕事で大切にしてること?」
「どんな人だと思われたいですか?」
「ゴールに近づくためにどんな方法がありますか?」
などです。

こちらは時間がかかる質問なので、
ちょっとした会話の時には適さないし、
飲み会などの大勢がいる場ですると、
相手が混乱するかもしれません。

またオープンなので、
答えがどこまでも広がり
収集つかない可能性もあります。

面談や1on1などの
しっかり設定された対話の場に
適しています。

それぞれの効果

クローズドクエッションは、
答えやすいので冒頭に使うと
対話を柔らかくスタートできます。

また相手にYESを言わせる
質問を繰り返すことで、
肯定的な雰囲気を
つくることもできす。

ただし、
あらかじめ質問の流れを
考えておかないと、
話がつづかないので
計画的に使いましょう。

「質問していいですか?」
「昇進したいですか?」
「それが実現するとうれしいですか?」
「では具体的な話をしていきましょうか」

また、本人の意思確認、
コミットメントを引き出すのにも有効です。

「本当にそれをやりますか?」
「期待していいですか?」

NOを言えない質問をすることで、
やらざる得ない雰囲気を作ってしまうのです。

オープンクエッションは、
深く思考を刺激します。
視点をかえ、状況や時間軸を超えて
考えることができるので、
新たな気づきを生む可能性が
高くなります。

そしてそこから次の行動へ
つながることが理想です。

また本人も
自由に考えることができるので、
たくさん話すこともでき、
対話の満足度も上がります。

ただし、
疑問詞の中でWhyを多用すると、
「なぜ?どうして?」
と責め立てられているように
感じるので要注意です。

なるべくWhatやHowに
置き換えてみましょう。

「なぜできなかったのですか?」
⇒「なにがハードルで、
行動を阻害したのでしょう?」
⇒「どのように考えると、
行動に直結したと思いますか?」

2タイプの理想の使い方

以上の点から、
クローズドクエッションと
オープンクエッションの
理想の使い分け、
流れについて考えてみましょう。

まず冒頭は
クローズドクエッションで答えやすく、
肯定的な雰囲気を作っておきます。

そこから、
オープンクエッションで
たっぷり時間をかけて
本人の気づきと行動促進への
意識を促進させます。

またたっぷり話すことで、
気持ちよい時間を過ごしてもらいます。
(ちゃんと傾聴してくださいね)
参考:コーチングにおける「きく」の4ステップ

そして、
最後にクローズドクエッションで、
YESを集めて
行動へのコミットを強くする。

モデルの流れ

【冒頭】クローズドクエッション
「調子はいいですか?」
「目標の話をしていいですか?」
「今期終了までに、実現したいですか?」
「では具体的にききますね」

【中盤】オープンクエッション
「3年後の理想の状態は」
「現状足りてないのどんな点ですか」
「やろうとおもっているのにできてないことは?」
「どのように進めるとよいですか」
「ほかには?」
「一番最適な方法はなんですか?」
「いつからはじめますか」

【終盤】クローズドクエッション
「私に手伝えることことはありますか?」
「本当にやりたいですか?」
「期待していいですか?」

いかがでしょうか?
クローズドクエッションと
オープンクエッションの使い分けで、
普段の面談や対話の質が上がりそうですね。
ぜひ、試してみてください。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO