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1on1の効果を高めるために大切な3つのポイント

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

1on1ミーティング、
導入している企業が増えていますね。
これは、
定期的に行われる
上司と部下の一対一の対話
のことを指しています。

最近では従業員3000人以上の企業で
75%が1on1を導入している
なんて調査もあります。

ただ、導入しただけで
実際の運用に苦労している
企業も多いようです。

形式的なものになってしまったり、
目的があいまいだったり。
現場からすると何を話していいかわからない、
なんて言葉も聞きます。

今回は、
前職で1on1の担当として浸透率8割を実現し、
またその質を高めるための
コーチングコミュニケーション研修を
開発・実行した私が、
「1on1ミーティングの
効果性を高めるために必要なこと」
をテーマに書いてみます。

ポイントは3つです。

1,目的を定義して社員に浸透させる

2,「場」やテーマを設定しておく

3,部下のための時間にする

1on1の目的をどこに置くか

さて、
1on1の目的をどこに置くか、
とても重要になります。

前職の電通では、
通常の業務打ち合わせとは区別し、
1on1の目的を
「一人ひとりの成長支援」
と定義していました。

また日本企業で
真っ先に1on1を導入し
そのモデルとなったヤフーでは、
その目的を
「社員の才能と情熱を解き放つ」
と定義しています。
かっこいいですね。

1on1の草分け的名著はこちら。
ヤフーの1on1(本間浩輔著)

目的を定義しても、
それが社員全体に伝わっていなければ
意味がありません。

社内広報やマネジメント研修などで
繰り返し伝えていくといった施策が
重要になります。

1on1が、
会社全体を活性化する
コミュニケーションツールだという認識を、
経営層から現場まで共通で理解していると
その効果性も高まります。

「場」とテーマの設定

「場」というのは、
部下が本音で話しやすい
環境作りのことです。

話すことに集中できる場所。
よく「飲みニケーション」と言われますが、
居酒屋など
他の人に聞かれる可能性がある場所は
おすすめしません。

カフェも同様です。
また、個室のあるマネジメントの部屋で行う場合も、
部下にとってそこが居心地がいいのかどうか、
考えて見る必要があります。

おすすめは二人だけのニュートラルな空間、
会議室ですね。

場と同様に大事なのが、「テーマ」です。
中長期のキャリア、
職場での悩み、
プライベートな相談など、
普段の業務中には話せないテーマを
設定しておくと良いでしょう。

あらかじめ部下にテーマを考えてきてもらう、
または上司がいくつ選択肢を投げておくのも有効です。

その場をどんな時間にするか、
お互いが合意していることが大切になります。

部下のための特別な時間にする

そして、
最も大事なのが1on1はあくまで
「部下のための時間」
であるという前提です。

上司にとっての情報収集
という側面もありますが、
それも含めて、
上司が部下のために自分の時間をつかう。

通常の業務打ち合わせとは
区別すると書きましたが、
ここではアドバイスや問題解決よりも、
まずは聞くという傾聴の姿勢が重要です。

おもわず自分の経験や関連事例を
伝えてしまいたくなりますが、
まずはぐっとこらえて。

部下の気持ちや価値観、
その背景のストーリーをたっぷり聞きましょう。

その上で、
次の行動へのサポートに
つなげられたらベストです。

1on1の効果を高めるポイント

 最後に、部下のための時間にするための留意点です。

1:9

上司:部下の話す時間の割合は、
1:9くらいがちょうどいいです。

よく1on1導入したはいいが、
30分のうち29分上司がしゃべっている
なんて話をききますが、
それは部下のための時間に
なっていないと考えられます。

電通で導入したばかりのときも、
そんな1on1がくりひろげられていたようです。

否定しない

経験がまだ足りない
部下や後輩の話をきいていると、
どうしても否定したくなる瞬間がありますが、
そこは我慢。

自分の評価や意見を手放すことが、
部下がみずから考えて気づく
助けになります。

壁打ちの壁の役に徹することです。

興味関心をもつ

部下の話を興味を持って
聞いてみてください。

そうすれば、
もっと本音を話してくれるようになるはずです。

「なにそれ、面白いね。もっときかせて」。
そう言われて気持ち悪くなる
人はいないはずです。

大げさでいいし、
普段の上司キャラとは
異なるかもしれませんが、
部下のための特別な時間をつくるために、
上司が自らを変化させ、
自分から部下に近づいていく
勇気が大切になります。

以上、
1on1の効果を高めるための
前提の整理について書いてみました。
いかがでしたか?

前提というと、
もっとも大事なのが部下との信頼関係です。
これがないと本音を引き出すことはできません。

逆に、
まだ信頼関係が足りないとおもったら、
上記のような1on1で
信頼を構築していくことも可能です。
その時はプライベートな話から、
ぜひ試してみてください。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO