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フィードバックはギフト

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

今日は、
フィードバックはギフト、
という話を書いてみます。

この言葉は、
ある大学のゼミにお邪魔した時に、
大学1年生が発した言葉です。

その若さで
このフレーズを言えるなんて、
今後豊かな人生を楽しめること
間違いなしですね。

ではいってみましょう。

フィードバックは何のため?

年に一回、
部下に会社での評価を伝えることを
「フィードバック面談」
ということが多いですよね。

そのため、
フィードバックの意味を
「評価通達」
と捉えている人がいます。

しかし、
ここでのフィードバックとは、
通常業務における
上司から部下への
フィードバックという意味で使います。

さて、業務でのフィードバックって、
なんのためにするのでしょうか?

そう、もちろん
部下に現状を認識してもらい、
改善して立ち直って
もらうためにするものです。

この
「フィードバックは相手のためにする」
という原則が見落とされがちですよね。

「とにかく嫌なことを伝えること」
だったり、
「対決の場」みたいに
感じているとするなら、
そのフィードバックは
効果がありません。

効くフィードバックと効かないフィードバック

フィードバックは相手のため。

フィードバックはギフト。

この原則を、
言う方も受ける方も
認識していないと
それは受け取りにくい
フィードバックになるのです。

ポイントは、
両者ともにギフトだと思うことです。

そのためには普段からの
信頼関係が大切ですし、
実際にフィードバックする場でも、
人がいない安心安全な場を用意して、
リラックスして話せる
状況をつくることも重要です。

フィードバックは3部構成

実際のフィードバックは、
3つのパートに分かれます。

情報通知

まずは、
今起きている状況や情報、
相手がした言動を
できるだけ具体的に伝えることです。

そのためには
普段からの観察だったり、
関係者へのヒアリングが
重要になります。

そのうえで、
相手に「〇〇さんは、
~~のように見えているよ」と、
I(アイ)メッセージで、
鏡のように伝えましょう。

「最近よくないうわさを聞くぞ。」
とか
「なんかパフォーマンス落ちてない?」
など、
抽象的な言葉や伝聞調だと、
耳に入ってこないばかりか
部下は反発心を覚えるでしょう。

傾聴

情報通知をしたら、
今度は相手の言い分を
じっくり聴く時間です。

言い訳も申し開きも、
相手が納得いくまで
話してもらい、
いったん全部受け止めましょう。

フィードバックは、
こちらからの一方的な
通知で終わるものではなく、
そのあとの立ち直しが目的です。

そのためには、
相手にもじっくり話してもらう。
お互いが吐き出す時間にするべきです。

ガチ対話

相手にもじっくり話してもらったら、
次は改善にむけてがっつり
話し合っていきましょう。

どんな点を変えていけばいいのか?
なにがボトルネックなのか。
上司が支援できる
ポイントはどこか?

ここはお互い意見を
出し合う時間です。

そして、
相手が出す改善プランに
多少違和感を覚えても、
相手が自主的に動くのであれば
尊重してやってみてもらいましょう。

そのうえで、
定期的に対話の時間を取って、
さらにフィードバックして
いけばいいのです。

面談の最後に、
期待通知をするのも忘れずに。
あくまで目的は立ち直りです。

プレゼンスと脳内予行演習

フィードバックだけでなく、
あらゆる面談・1on1に大切なのが、
プレゼンスです。

見た目とか、存在感、
みたいなものですね。

表情、聴く姿勢、体の向き。
会議室での1on1なら、
真正面ではなく斜めに座ったほうが
よい場合もあります。

目線も合わせすぎないなど、
プレッシャーになるものは
なるべく排除します。

そして、
事前にどんなふうに
フィードバックするか、
戦略を練っておくことも
おすすめです。

情報通知の仕方、
相手の反応など、
脳内でシミュレーションを
組んでみる。

望む結果を得るために
事前にできることは
全部しておきましょう。

そして、
時間をたっぷりとっておく
ことも大切です。

相手の話をじっくり聞くことも、
こころゆくまで対話をして
立ち直りを支援することも、
それなりの時間を要する
可能性があります。

重いフィードバックをするのであれば、
なおさら余裕をもってのぞみましょう。

年上の部下へのフィードバック

最近は、
年上の部下がいる場合も
多いと思います。

ましてその人が、
昔の職場の先輩や
上司だった場合は
やりにくさを感じるのは
よくわかります。

相手が年上の部下の場合は、
上記のポイント加えて、
相手へ尊敬と尊重を
さらに強めて伝えることです。

これまでの実績や
経験・スキルに対して敬意を示す。

そのうえで、言うべきことは言う。

信頼関係が大前提なのは同じです。

そして、
「立場上自分は伝えなければならない」
ということも理解してもらいましょう。

相手のことを思ってするのが
フィードバック。

それは相手が年下でも年上でも、
変わらない原理です。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO