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今何合目登っている?コーチングにおけるスケーリング(計測)の効果

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

コーチングは、
対話により相手の行動を促し、
ゴールへ導く
コミュニケーションプロセスです。

では、ゴールまであと
どのくらいあるのか?

どのように動くと
より近づけるのか?

現状を可視化するために、
今どにいるかを
数値で可視化していくことを、
「スケーリング」といいます。

スケーリングすることで、
理想と現状とのギャップが
明確になり、
次の行動がとりやすくなります。

今回は、
私も普段のコーチングで
多用している
「スケーリング」
について書いてみます。

まず理想の状態をきく

「どうしても、
心を開かない部下がいる」

こんな悩みを、
マネージャーなら
誰しも持ったことがあるでしょう。

こうした話を聞くと、
ついつい詳細をきいたり、
原因を根掘り葉掘り訊ねたりします。

言っている本人も、
愚痴のように現状をしっかり
聞いてほしい場合も多いですよね。

でもコーチングでは、
いったん視点を
前に向けてもらいます。

「その部下と、
どんな関係を築くのが理想ですか?」

そうすることで、
まず本人の目指すべ状態を
描いてもらうのです。

何でも相談してきてほしいし、
上司として必要なサポートは
してあげたい。

雑談しながら笑い合える
関係になりたい。

飲みに行ったり、
家族ぐるみの付き合いがしたい。

その人ならではの、
理想の状態が出てくると思います。

この過程でネガティブな状態から、
ポジティブな未来を
描いてもらうことも
大事なポイントです。

目指す状態のイメージが湧いたら、
そこから、
スケーリングがはじまります。

今、どこにいるのか?

「理想の状態が100点だとしたら、
現状は何点ですか?」

「その最高の関係性が
富士山の十合目だとしたら、
いま何合目にいますか?」

こんな風に、
現状を数値化して
きいてみましょう。

そして、その数値の意味を
必ず確認してみてください。

例えば、40点(四合目)、
という答えが返ってきたとします。

「40点とは、どんな点数ですか?」

その数値が高いのか低いのかは、
本人の意味付け次第です。

すごく頑張って
ここまで来たという数値なのか、
ずっと変わらない
投げやりな数値なのか。
ゼロに近い絶望的な数値なのか。

そうすることで、
どれだけ足りないのか、
逆にどこまでなら来ていると
言えるのか、本人の現状認識の
解像度があがるのです。

ギャップを可視化する

そして、次に足りない数値を
要素分解してもらいます。

「足りない60点(6合分)は、
どんな要素で構成されてますか?」

ここでは、
なるんべく多くの要素を
出してもらいましょう。

「報連相」
「個別の会議」
「ユーモア」
「協働作業」
などの、上司自ら
コントロールできるものから、

「部下の性格」
「育った環境」
「リモート職場」など、
上司がコントロールしにくい
項目もでてくるでしょう。

この場合、
後者は考えてもしょうがないので、
次の行動促進のステップで
手放します。

今日からできるスモールステップ

様々出てきた足りない要素の中から、
どれなら自分が手を付けやすいか?
どれが効果が高そうか?
選択肢を出してもらってください。

「朝の声掛け」
「笑顔であいさつ」
「1on1コミュニケーションの回数」
「自己開示」

この場合、
一気に100点を目指すというより、
現状が40点なら、
「まずは50点にするために
なにができそうですか?」
と行動を細分化して
スモールステップで
考えてもらうことが大切です。

そして、複数の選択肢から、
本人に選んでもらってください。

いかがでしたでしょうか?

まずは、
行動をしてもらうための
スケーリングという手法。

現状に困り果て、
なにから手を付けていいか
わからない相手には、
とても有効な
コーチングスキルになります。

ぜひ使ってみてください。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO