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効果的な質問②:「かたまり」で考える3類型

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

前回のブログで、
効果的な質問の2つのタイプ
オープンクエッションと
クローズドクエッション
について書きました。

相手の意識を広げたり
閉じたりして揺さぶる(笑)ことで、
新たな気づきと行動へ誘う質問の技法でした。

今回も効果的な質問の話なのですが、
相手の言葉や思考を
ひとつのかたまり(チャンク)と考えて、
それを大きくしたり小さくしたり、
ずらしたりする質問です。

相手の意識を揺さぶる、
という点は一緒ですが、
相手が扱っているテーマや
言語をベースに対話する点で、
少し具体的になります。

では、みていきましょう。

チャンクとは

「チャンク」とはかたまりのことで、
相手の話している内容を大きさで
捉えることです。

例えば、
「仕事が楽しい」
という発言について、
それだけだとどこが楽しいのか、
なぜ楽しいのかわかりません。

これを「チャンクが大きい」
=「ビッグチャンク」ととらえます。

そこからブレイクダウンして、
よりチャンクを具体的に
聞いていくことができます。

そしてより分解してみると、
「出張が好き」
ということが分かり、
さらには、「仕事で旅行ができる」
という具体的な理由がみえてきます。

この
「出張が好き」
をミドルチャンク、
「仕事で旅行ができる」
をスモールチャンクと言います。

 例①例②例③
ビッグチャンク仕事が楽しい時間がない明るい家庭
ミドルチャンク出張が好き優先順位が決まってない会話が活発
スモールチャンク仕事で旅行ができるスマホばかり見ている時間がある朝食は必ず一緒にして、一日の予定を話す

チャンクアップとチャンクダウン

チャンクを大きくして
切り口を変えていくことを
「チャンクアップ」
といいます。

例えば手段を話題にしている時に、
その目的を聞く場合がそれにあたります。

「家族で必ず朝食を一緒にとる」
のは、
「明るい家庭」
をめざしているからですし、
「挨拶をしよう」
という場合は、チャンクをあげると
「コミュニケーションが大切」
という上位概念があったりします。

逆に、チャンクが大きい場合は、
「チャンクダウン」
でより具体的に聞いていきます。

チャンクアップの質問

「このプロジェクトの目的はなんだっけ?」
「あなたの理想の状態を一言で言うと?」
「成功すると、まわりにどんな影響がありますか」

チャンクダウンの質問

「具体的な効果を例を挙げて説明してくれますか」
「だれか協力者はいますか」
「どんな方法がありそうですか」

チャンクアップで理想や目的を確認して、
チャンクダウンで具体的な行動を問う
というのが、
コーチングでは基本の流れになります。

スライドアウト

一方で、
チャンクのかたまりを脇に置いて、
あえて違うテーマを投げかけるのを
「スライドアウト」といいます。

例えばこんなやりとりです。

「今日のテーマはなんですか」
ー部下育成についてです
「ほかに気になることはありますか」
ー自分の研修時間の確保も気になります
「来週のプレゼンについてはどうですか」
ー構成はまとまったのですが、
より効果的なエビデンスについて
フィードバックほしいです。

スライドアウトは、
幅広く情報を確認することに
使うことができます。

チャンクの大小を確認した後に、
あえて違う切り口を放り投げてみることで、
視点をずらしたり
別の角度から物事をみていくことができます。

以上、いかがでしたでしょうか?

話題を
「チャンク=かたまり」
の大きさで捉えることで、
相手がより考えやすく、
行動しやすい質問に置きかえられます。

みなさんもぜひ実践してみてください。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO