あなたの部下は将来のビジョン、描けてますか?
2022/09/16
1on1
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
みなさんは、
部下や後輩の将来のビジョン、
ありたい姿を把握していますか?
私は前職で年間200人以上の20代社員に
キャリア面談・キャリアデザイン研修をしていましたが、
5年後・10年後のありたい自分を
明確に答えられる人は、半分もいませんでした。
ビジョンをくっきり描くことを
「ビジョンメイキング」と言いますが、
今回はそれをどうサポートするか、書いてみます。
ポイントは、部下がどんな仕事にワクワクするか。
その価値観、動機の源泉を探ることです。
そこから、ビジョンを一緒に描いていくと、
見えてくることがあります。
部下のビジョンを把握していた方が、
キャリア面談も成長支援やりやすいですよね。
ありたい姿、わからない?
目標設定面談やキャリア面談で、
部下の将来のキャリアビジョンが
テーマになることがあると思います。
ですが、ここを聞いてみても
「わからない」
「今は目の前の仕事に集中している」
「忙しくて考えられない」
などはっきりと答えられない
若手社員は多いと思います。
今の仕事が、未来にどのように繋がっているのか。
将来を描くことで、
逆算して今すべき経験や学びを考えるほうが、
成長の方向性も定まり、スピードも早いはずです。
何にワクワクするか?
では、どんな手順でビジョンを描けばいいのでしょうか。
将来どんな自分になりたいか考える時に大事なのは、
自分自身の価値観を知ることです。
アイデンティティと言ってもいいかもしれません。
何が好きか、何が得意か。
何をしている時が一番ワクワクするか。
それはなぜか。
ひとつひとつ紐解いていくと、
本人の動機の源泉、価値観が見えてきます。
これまでいちばん達成感のあった仕事は?
価値観を探るのに効果的な質問があります。
それは
「これまでいちばん達成感のあった仕事は?」
というものです。
時間を忘れて没頭してしまった。
考えるだけでワクワクする。
過去のそんな仕事内容をききだし、
どんな役割をしたのか、
まわりへの影響はどうだったか、
どんな気持ちで過ごしていたのか、
など掘っていくのです。
決して否定せずに、興味深く聞いてみましょう。
ここで注意したいのが、聞きたいのは
あくまで本人がワクワクする仕事であり、
組織として意味のある仕事、
数字の大きな仕事、ではないことです。
部下によっては上司に忖度して、
自分ではなく
会社にとってよかった仕事を
答えるかもしれません。
規模の大小やインパクトではなく、
本人基準であること強調してください。
例えば
①「社会課題を解決して、地域の人からから感謝された仕事」
②「チーム全員が力を発揮して、一体感のあった仕事」
③「顧客から指名されてプロジェクトリーダーを務めた仕事」
①であれば、
自分の仕事で社会や地域に貢献できる姿
が描けるでしょうし、
②であれば、
組織やチームの力を最大化するように、
コミュニケーション力で貢献する姿、
③は自分の専門性やリーダーシップを
発揮する姿が描けると思います。
以上のように、
動機の源泉・価値観を見つめなおすことで、
将来のありたい姿を描いていく。
そこから、
今どんな経験が必要そうか、
上司としてどんな支援ができそうか、
そんな流れで次回のキャリ面談を
実施してみてはいかがでしょうか。
そして、
ぜひご自身のキャリアビジョンも伝えてみてください。
部下との関係性もぐっと近くなるでしょうし、
信頼感も爆上がりすること間違いなしです。
and, the trail continues.