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自分らしく、しなやかに変化していく生き方~プロティアン・キャリアとは?

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

みなさんは、
未来の自分を描く時や、
人生で大きな決断をするとき、
どんな判断軸で考えていますか?

そんな時に依るべき概念として
「プロティアン・キャリア理論」
があります。

「変幻自在なキャリア」
とも言われますが、
「プロティアン・キャリア」は、
今企業の人事界隈で急速に
広がっている概念です。

2019年からはじまって、
大企業を中心に、
すでに15万人のビジネスパーソンが
導入しているそうですよ。
関連記事はこちら

今回は、この
「プロティアン・キャリア」
について書いてみますね。

キャリアの目的は、心理的成功

みなさんにとっての
「成功」とは何でしょうか?
収入ですか?
地位ですか?
学歴ですか?

プロティアン・キャリアでは、
他人のモノサシで成功を計りません。

あくまで、あなた、つまり本人が
成功したと思えるかどうか?
を基準にしています。

組織で偉くなるとか、
年収1億を超えたとか、
成し遂げたことの大小に
意味を見出しません。

そして大事なのが、
プロティアン・キャリアが定義する
「キャリア」は、
決して「ワーク」=職業や仕事
のことだけではなく、それを含んだ
「ライフ」全体を意味します。

生き方全体を考えた時に、
本当に自分自身が成功したと
納得できるかどうか?
そこに視点を置きます。

「人の命を守る」
「環境を再生する」
「地域を元気にする」
や、
「自然の中で生きていく」
「世界中を旅する」
など、
自分の生きがいや
キャリアビジョンに繋がっているか。

つまり人生とは、
社会通念が課してくる
「絶対解」ではなく、
自分自身の「納得解」を探す旅、
ととらえます。

考え方の二つの軸:自分を知る×自分を変える

それでは、
人生で心理的成功をおさめるために、
大切な考え方とはなんでしょう。

プロティアン・キャリアでは、
しなやかに変化していくことを
推奨します。

もともと「プロティアン」とは、
ギリシャ神話の“変化の神”
「プロテウス」からきています。

ただし、単に変化すればいい
というわけでありません。

変化するための軸、
何を大切に生きるか?
もっというと
「自分とは何者なのか?」
という自己認識が重要になります。

自身の納得解を探したくても、
「自分」が分からなければ、
結局誰かの絶対解に
寄りかかってしまいます。

自分を認識すること、
これをプロティアン・キャリアでは、
「アイデンティティ」といいます。

また、
時代や環境の変化に合わせて
自分を変えていく能力を
「アダプタビリティ」といいます。

この、「アイデンティティ」と
「アダプタビリティ」の掛け合わせが、
自身の心理的成功に近づくカギになります。

人生は長く、変化が激しい

「変化、変化というが、
変わらない価値もあるのでは?」
という意見もでてきそうです。

もちろん、
一つの技術を研ぎ澄ましていく
仕事はとても美しいですし、
同じ組織で何十年も勤め上げる価値も、
否定しません。

ただ、ここでいう「変化」とは、
「学び」や「成長」という
意味を持ちます。

例えば職人さんや学校の先生のように、
生涯でひとつの仕事をしていたとしても、
常に新しい知識やスキルが
必要になるでしょうし、
現状を改善していかなければ
社会の変化に対応できないはずです。

お客さんのニーズも、
子どもの特性も、
日々変わっていくからです。

同じ仕事の中で変化していく力も、
「アダプタビリティ」と言えます。

実際に、今あなたがいる組織にも、
これまでいなかった類の
スキルや特性を持った人が
増えていませんか?

そして、人生は長い。
100年時代と言われて久しいです。

現在、日本人の平均寿命は87歳。
さらには
2007年生まれの日本人の半数が、
107歳まで生きるという研究予測もあります。

あなたは長い人生で、
そして激しく変化していく社会で、
一つの知識やスキル、
限られた人間関係だけで
豊かなライフを手に入れられますか?

貯めておくべき3つの資本

プロティアン・キャリアを実践するために、日々意識して貯めておくべき資本が3つあります。

ビジネス資本

ひとつはあなた自身が
価値を生み出すための資本。
これは収入を生み出す力と同義と
考えてよいと思います。

仕事のスキルや資格、
経験もここに入ります。

これを「ビジネス資本」と言います。

語学でも、
プログラミングでも、
ウェブデザインでも、
イベント運営でも、
接客でも手話でも、
新しい能力が、
新しい自分の価値をつくってくれます。

社会関係資本

ふたつめは、人とのつながりです。
新しい人間関係をつくっているか?
またそれを磨いているか?

いざというときに、
人とのつながりは救いになりますし、
なにより人生の満足度・充実度に
直結することは言うまでもありません。

地域コミュニティに入ってみる、
学びのサークルに参加する。
オンラインサロンなんかもおすすめです。

そこでの繋がりを
「社会関係資本」と言います。

これは勝手に広がるものではなく、
自分が意図して
輪に入り、輪をつくり、
意識的に磨いていくことで、
資本になっていきます。

おすすめは、
学びのコミュニティやスクールに入って、
ビジネス資本と社会関係資本を
同時にためていくことです。
一石二鳥ですね。

経済資本

みっつめは、単純に自己資産です。

これはビジネス資本と社会関係資本を
ためていけば、
結果的にたまっていくことになります。

この資本が貯まったら、
さらに自分を高めるために、
自分を変化させるために、
投資に回していきましょう。

さて、プロティアン・キャリアの概論、
いかがでしたでしょうか?

この理論は、
子どもからシニアまで、
どなたの生き方にも示唆が
ある考え方だと思っています。

実際、私は小学生への
キャリア教育授業もしていますし、
大学生へのキャリア面談もしています。

また普段のコーチングでも、
プロティアン・キャリア理論を基盤に
対話することが多いです。

自分はどんな人間か?

それを大切にしながら、
しなやかに、時には大胆に
自分を変えていく。

そんな生き方が、
あなただけの成功に導いてくれます。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO