自己肯定感爆上がり。コーチングにおける「承認」という関わり方
2022/10/07
1on1
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただきありがとうございます。
コーチングの3大スキルと言われる、傾聴・質問・承認。
そのなかでも、
承認が一番わかりにくいですし、
実際にどうやったらいいのか難しいですよね。
承認=アクノリッジとも言いますが、
これはどんなもので、なぜ必要なのか?
めざすところは、自己肯定感。
コーチングでも職場での1on1でも、
相手の満足度をあげ、
モチベーション向上に効果的です。
相手のモチベーションがあがると、
自然と自分の気持ちも上がっていきます。
今日は、この「承認」について、
どんな場面で使うとどんな効果があるか、
書いてみます。
なぜ「承認」が必要か
「承認=アクノリッジ」とは
どんなものなのでしょうか。
定義としては二つあります。
①相手の存在やあり方を認めること(存在承認)
②相手の言葉や非言語メッセージをしっかり受け止めて、
肯定的に伝えること(行動承認)
①は具体的には、
挨拶をする、
目を合わせる、
微笑む、
名前を呼ぶなど、
ちょっとした投げかけで
相手そのものを尊重する行為をさします。
②については、
対話をしながら
相手が今どう見えているか、
話がどう聞こえてきたのか、
鏡のように返してあげることを意味します。
相手は認められることで自己肯定感が増し、
エネルギーをチャージすることができます。
ここでは、
②(行動承認)について詳しくみていきます。
ポイントは、認めるだけでなく
ちゃんと言葉で伝えることです。
伝えなければ本人は分からないですから。
承認するための3つの視点
では、どんな伝え方が効果的なのでしょうか?
ここで、承認の伝え方として3つ視点を紹介します。
YOUメッセージ
ひとつめは「あなた」が主語になるメッセージです。
相手がいまどうみえているか、
相手がとった行動をどうとらえたかを伝えます。
例えば、(あなたは)
「うれしそうにみえます」
「今熱量が一気にあがりましたね」
「その時あきらめなかったんですね」
「それを手放せたんですね」
「変えられたんですね」
「やり遂げたんですね」
「ぶれなかったんですね」
「イメージ通り実現したんですね」
など。
あくまで、肯定的に伝えましょう。
Iメッセージ
ふたつめはYOUメッセージと違い、
「私」が主語になります。
こちらは相手の言動によって自分がどう感じたか、
自分にどう影響があったかを
伝えるメッセージです。
例えば、(わたしも)
「勇気づけられた」
「誇らしく思った」
「ありがたかった」
「うれしくなりました」
などです。
自分への作用を伝えることで、
間接的に相手を認める効果があります。
WEメッセージ
みっつめは、
組織やチームで一緒でいることが前提になります。
「チームに力を与えてくれた」
「みんなを引っ張ってくれた」
「チームの起爆剤になった」
「縁の下から支えてくれた」
などなど。
承認で気をつけること⇒褒めすぎない
承認は、単に褒めることではありません。
過度に賞賛しないように注意しましょう。
「すばらしい」「すごい」はなるべく使わず、
「いいですね」くらいがちょうどよいです。
褒めるという行為は
そこに上下関係が介在します。
対等ではなくなるし、
相手もそれを嫌がるか、
逆に求めすぎて依存しまうかもしれません。
鏡のように、みえていることを
そのまま伝えるように心がけてみましょう。
ポジティブな視点で伝えることが大事ですが、
相手への評価は手放します。
どうしても肯定的に返せない時は「ユニークだね」
聞いていて、相手の言動を認めることが
できないこともあるでしょう。
違和感を通り越して、
否定・アドバイスしたくなった時は
どうすればいいでしょうか?
そんなときに使える、
魔法の承認言葉があります。
それは、「ユニークだね」です。
特に、職場の部下や後輩がとんちんかんなことを
言いはじめることもありますよね。
それを聞いていて苦痛を感じたら、
言い返したい気持ちをぐっとこらえて、
「〇〇さんは、ユニークだね」と伝えてみましょう。
この言葉はいい悪いを判断していません。
単に「あなたは個性的だ」
と伝えているだけです。
なのに、言われた方は結構うれしいはずです。
ぜひ使ってみてください。
いかがでしたでしょうか?
いろんな承認の仕方を書いてみましたが、
究極の承認=アクノリッジは、感謝です。
そう、「ありがとう」という言葉が
もっとも相手にエネルギーを与える
承認の言葉であることは、間違いありません。
感謝を伝えることでポジティブの輪ひろがり、
その輪は自分自身もくるんでくれますよ。
みなさんも、相手を承認することで、
相手も自分も自己肯定感があがる体験を
意図的につくってみてください。
and, the trail continues.