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富士登山から考える「目標」「目的」「ゴール」「ビジョン」「夢」の違いは?

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

コーチングにおいて、
目標設定はとても重要です。

目指すべき地点を定めないと
コーチングは機能しないからです。

そして、それは少し背伸びをしないと
届かないところに置きます。

コーチングは
人の可能性や能力を最大化する
コミュニケーションプロセスですから、
簡単に届くところに目標をおいても、
自己が開発されませんし、
ゴールに近づくことはできません。

さて、それでは
「目標」と「ゴール」って、
どう違うのでしょうか?

さらにいうと
「目的」と「ビジョン」とはの違いは?

今回は「いつかは富士山に登りたい」
という「夢」から、
それぞれの違いを
整理してみたいと思います。

ゴールとは?

「いつかは富士山に登りたい」
という夢を、
「来年の夏までに富士山に登りたい」
と期限を切ると、
それが「ゴール」になります。

数字や期限を加えることで、
夢をより具体的にする。

それが明確なゴールになるのですね。

目的とは?

では、なぜ富士山に登りたいのか?
それは人によって異なります。

例えば
「日本で一番高いところで
おにぎりを食べたい」

「朝のご来光を写真に収めて
友達に自慢したい」

「山頂の郵便局から大切な人に
はがきを出したい」

などそれぞれの目的があります。

大切なことは、
「目的」は途中で変わらない
ということです。

目的がまず最初にあって、
それに伴いゴールや目標が
定まっていくのです。

ビジョンとは?

「ビジョン」は、
ゴールした瞬間をありありと
描くことです。

例えば、
「山頂でおにぎりを食べる」
が目的であれば、
それをもっと具体的に
ビジュアルにしてみる。

自分の服装から、
空の色やにおいまで
想像しながら描きます。

「山頂の鳥居をガッツポーズでくぐり、
眼下に富士五湖を臨みながら
おいしいおにぎりを食べる。
そして隣には親しい友人や
最愛の人がいて笑い合っている。」
などです。

ビジョンをくっきり描くことで、
そこにいくモチベーションが
高まりますし、持続します。

目標とは?

ここにきて、
やっと「目標」が現れます。

「目標」は「ゴール」に向かう
途中の地点であり、指標になります。

ここをどこに置くかで
いかに早く効率的に、
または自分らしくゴールに
近づけるか決まります。

富士山に登るには、
一般人はヘリや運搬車では
いけないので
自力で歩くしかありません。

そのための体力をどうつけるか?
また標高3776mは空気が薄いため
高山病になりやすいです。

では、高山病対策はどうするか?

また静岡県と山梨県の県境にある
富士山に行くには
交通費がかかりますし、
たいていは山小屋に一泊するので
予約も必要になります。

また登山口は4つありますが、
どこから登ると行きやすく
登りやすいのか?

そもそも最適な登山の服装や靴は?
装備は何が必要か?
富士山の危険性は?

など知識を得ることも重要ですね。

こうした要素を分解して、
いつまでに何をしておくと、
ゴールに近づくのか
考えてプランすることが目標設定です。

例えば、
体力をつけるために毎週10キロ走る。

高山病対策のために低酸素ジムに通う、

もしくは2000メートル以上の山を
3つ登ってみる。

費用をねん出するために貯金、
投資する。

ガイドブックや地図を買う。
山小屋を予約する。
旅行会社に相談する。

それらをいつまでに、
何回やるかなど、
指標を具体的に置くことが
「目標」設定になります。

目標は自分でコントロールできるもの

「目標」は自分次第で
達成可能なものにするべきです。

逆に、ゴールは自分では
コントロールできません。

なぜなら富士山は悪天候や災害で
登れないかもしれないし、
コロナなどの影響で
登山禁止になるかもしれません。

そもそも自分や家族が
事故や病気で登れる
状態でなくなるかもしれない。

それは自分ではコントロールできない。
でも毎日10キロ走るかどうか、
貯金をするかどうかは
自分次第でコントロールできます。

よく、一流アスリートがいいますね。
「それは自分にはコントロールできない。
コントロールできないことを
考えてもしょうがない」。

コントロールできることに集中し、
全力で向かい、
ひとつひとつクリアすることで、
ゴールに到達する可能性を
高めていくのです。

「オリンピックで金メダルを取る」も、
ここでは目標ではなく
ゴールということになります。

いつかは富士登山?

さて、
目標、目的、ゴール、ビジョン、夢の違い、
いかがでしたでしょうか。

整理しておくと、
よりよい未来に向かいやすくなりそうですね。

ちなみに私は富士山に
10回以上登っています。

前職の会社は
新入社員が全員富士山に
登らなければなりませんでしたし、
トレランを始めてからは
トレーニングでよく登りました。

富士山は登るたびに
表情も景色も異なりますし、
泊まる山小屋によっても
印象が異なり飽きません。

ハイシーズンともなると
登山者の渋滞ができてしまうほどの
人気スポットになってしまいましたが、
ぜひ一度は登ってみてください。

そしてもし登りたいと思ったら、
「いつかは」ではなく
「いつまでに」と
ゴールにしてしまいましょう。

日本の最高地点に足を置くのはいつか?
登れば、人生観が変わりますよ。

and, the Trail continues.

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photo by TAKAO JINBO