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若者との1on1の極意~『静かに退職する若者たち』読書メモ

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

みなさんの職場には、
若者はいますか?

その若者は、
本音を話してくれますか?

今日は、
『静かに退職する若者たち』
のブックレビューです。

「部下との1on1の前に
知っておいてほしいこと」
という副題もついています。

この本を読んで
最初に湧いた感想は、
怖いなー
というものです。

おれ、
ほんとはどう思われてるんだろ?

確かに若者がますます
理解しにくい存在に
なっているのは感じます。

彼らは、
一見気持ちの良い態度を取りますが、
本当は何を考え、
どのように感じているのかが
見えにくいのです。

私は普段、
高校生や大学生に
キャリア教育を行っていますが、
少し自分のかかわり方を
内省してみたいと思いました。

それでは、
この本の要約と、
私がその学びをどう活かしたいか、
書いてみますね。

若者の「いい子症候群」とは

この本はまず、
1on1した翌日に
退職代行会社から連絡があり、
その若者が退職したいという意向を
他人から告げられるという
悲劇の紹介からはじまります。

退職代行という職種を
私は知りませんでしたし、
それがかなり利用されている実態に、
とても驚きました。

著者は心理学を専門として
若者論の本を
いくつも出している大学教授です。

様々な調査結果や実体験をふまえ、
ロジカルに論を展開していきます。

一方でエッセイ風に
笑いを取りながら紡がれる
独特の文体は、
読みやすいを通り越して、
病みつきになりそうです。

さて、
「いい子症候群」
とはなんでしょう?

これは、
大人や上司の期待を察し、
それに応じて振る舞うことで、
自分の評価を高めるための
行動パターンです。

若者たちは、
ダメな奴と思われたくない反面、
目立つことや過度な称賛を
嫌う傾向があります。

これにより、
上司の前では「良い子」を演じ、
本心をみせない習性があることを、
実体験をもとに綴られています。

1on1の場面でも、
上司の満足度を上げるために、
真の自分は
強固なバリアーの中に
隠してしまいます。

ましてや、
退職したいなんていう
ヘビーな本音は教えてくれないのです。

若者にとっての1on1

若者にとって1on1の場は、
本音をぶつける場ではありません。

上司が何を求めているのか?
どうすれば、
「よい部下」と思われるのか。

高度な忖度力と
コミュニケーション力で、
突破を試みるのです。

本来1on1は
自分の意見を述べる場であり、
フィードバックをもらって
成長の確認する場ではあるのですが、
そうした生身のやりとりには
なかなかならない。

それは、
上司からの評価を受ける
場でもあるからです。

こうして、1on1はあらかじめ
決められた終幕に向かって
演者となる芝居小屋となります。

最恐の上司は「仕事ができる人」

「仕事ができる上司」は、
一見頼もしい存在ですが、
若者にとっては実は
最も恐ろしい存在でもあります。

能力が高く、
成果を出し続ける上司に対しては、
失敗やミスが許されないという
プレッシャーを感じやすく、
本音を話しにくくなります。

こうした上司との1on1では、
上司の意識とは別に常に
「圧」が存在しています。

若者は何が正解かを探り、
それにむけて全集中する。

ちなみに、理想の上司は
「怒らない」
「自分のために動いてくれる」
人だそうです。

これをそのまま
鵜呑みにすることが
若者の真の成長に
つながるかどうかは、
冷静に判断したいですよね。

「途上」の人になろう

では、どうすればいいのか。

若者と真の対話を望むのであれば、
上司自身が「成長途上の人」
であることを示すことが重要です。

完璧なリーダーを演じるのではなく、
自分の弱点や課題を認め、
共有することで、
若者も自分の本音を
出しやすくなります。

ゆるい感じで、
素の自分を見せることが、
若者から共感をもらい、
信頼関係をつくる
ベースになるのです。

まとめ

自己開示力がポイントなんですね。

自分も「途上」の存在であることを認め、
多少かっこ悪くても、
一生懸命生きている姿を見せることで、
若者も自分をさらけ出しやすくなる。

上司として若者と接する際には、
「スゲー奴」と思われたいし、
マウントしてないと
不安になるものです。

でも、
上司の方が経験値が高いことは
誰でももわかります。

いかに「圧」を排除するか。

「スゲー奴」を手放し、
若者の横に立つこと。

そこから真の対話が
生まれるはずです。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO