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胸痛をなめない! ~心筋梗塞レビュー②

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

前回のブログ
心筋梗塞が発症したことを
書いてみましたが、
その反響の大きさに戸惑いつつも、
やっぱり情報発信は大切だと
改めて思いしました。

今回は、
前回書ききれなかった
発症直後の学びについて、
すぐやるべきことや、
検査の考え方について
整理して書いてみます。

無責任な気遣いはいらない

最初の痛みは、
私が理事を務める
社会福祉法人のスタッフに、
1ON1をしている最中でした。

胸の奥底から
締め付けられるような痛み。
みぞおちのすぐ上あたりです。

初体験だったので、
よくわからず、
気づかないふりをしていました。

しかし、
午前中4名の面談を終えて
ランチにいくと、
もはや我慢できないレベル。

運ばれてきた定食を
食べることもできませんでした。

実は私の実兄が医者で、
発症した場所から
数百メートルのところに
診療所を構えています。

私はその駐車場までいき、
兄にLINEしました。

診察中の兄には
すぐに繋がりません。

診療所の入り口を見ると、
外来の受付時間が終わっていました。

このよくわからない痛みで、
忙しい兄を煩わせるのは気が引ける。

また、家族だからといって
優遇的に診察をうけるのも、
待合室にごった返している
患者さんに申し訳ない。

そんな配慮、
遠慮が先立ちました。

私は胸の痛みを抱えつつ、
結局診療所に入りもせず、
運転して帰宅しました。

幸い、
その後運転中に
痛みが消えていきました。

今思えば、
痛みはこれまでの中で
最大級だったので、
かなり危なかったと言えます。

運転中になにかあれば、
私は今ここにいないかもしれません。

胸の痛みは、
足や腕の痛みとはちがい、
一発でアウトになる可能性があると、
心筋梗塞と診断された今は
切実にわかります。

もしそうなっていたら、
診察をできなかった
兄はどう思ったか。
家族はどう悲しんだか。

中途半端な気遣いは、
結果的に人を傷つける。

駐車場まで行って、
兄に声もかけなかったのは、
とても無責任な行為だと、
今は反省しています。

わかるまで突きつめる

正式に心筋梗塞と診断されたのは、
発症して23日後です。

この間、受診した医療機関は3つ。

一つ目は、
最初の発症の翌日に受診した、
近所の診療所です。
(兄の診療所ではありません)

翌日も
同じような症状が出たため、
心配性の義母に促されました。

義母に言われなければ
おそらく受診してませんでした。

このころはまだそんな
軽い認識だったのです。

ここでの診察では、
血液検査、心電図、
レントゲンをやりました。

どれも異常がなく、
結局胸痛の原因は不明でした。

少なくとも、
心電図に異常がなかったため、
狭心症や心筋梗塞の可能性はないと
言われました。

後で相談した兄も同じ見解でした。

また、通常狭心症は
30分以上痛みが続くことは
ないそうです。

私はだいたい
1時間~2時間痛みが続きましので、
心臓ではない、
という安心感を得ました。
それがその後の気のゆるみに
繋がるのですが。

二つ目は発症から6日後、
兄の診療所での受診です。

この間、何度か胸痛を発症し、
動けない時もありました。

ミュージカルの発表中に発症し、
顔を引きつかせながら
演技をしたりしていました。

それでも心臓ではないから
死ぬことはないと
高をくくっていました。

兄の診療所では
血液検査とCTを受けました。

1回目の検査ではとらなかった
数値を診たいということで、
血液は検査機関に送って、
後日結果が送られてきます。

ここで、
CK値が上昇していていることが
わかりました。

CKとは、
筋肉が損傷したときに出る
数値だそうで、
激しい運動して
筋肉痛になったときにも出ます。

心筋梗塞の可能性もあるそうで、
私は心臓の数値が
危険ラインぎりぎりだったようです。

ここにきて、
心臓の可能性が浮上するのです。

とはいえ、
もっと詳しくみないと
詳細はわからない。

兄は心臓専門医に
見てもらった方がいいと、
総合病院の予約を取ってくれました。

私も忙しく、
予約はそこから10日ほどあとでした。

そして3つ目の医療機関での検査で、
即入院となったのです。

同じ検査を厭わない

3つ目の医療機関は、
地域で一番大きな基幹病院でした。

兄の紹介状をもって
外来受付に渡すと、
5分ほどで看護師さんが
私を探しに来ました。

予約していても
1時間待たされることもある
この病院では異常な早さです。

それほど、
紹介状に書いてある検査結果は
やばかったのだと言えます。

そして、
これまで何度も受けてきた血液検査、
心電図、レントゲンをやるとのこと。

下手すると2時間コースです。

正直、私はもうその検査で
異常なしの結果も出ていたため、
再検査に対して後ろ向きでした。

その日は用事もあり、
時間がある別日に
もう一度来てもいいですか?
と聞いてみました。

看護師さんは、
控えめにも断固たる口調で
「今日検査受けた方がいいです」と。

これはロックオンだ。
逃げられないやつだな、
と悟りました。

そこから先は、前回書いた通りです。
(「心筋梗塞になりました」)

心電図検査の結果から、
即入院のジェットコースター。

心電図では、
これまで出てこなかった、
波が下に大きくぶれる波長。

これは、
危険な波長なんだそうです。

検査結果は、
体調やその時のタイミングで
変わるようです。

危なかった。
そして、改めてよかった。
自分のラッキーさが
身に沁みます。

このように、
一概に検査と言っても
種類も深さも異なります。

今回、一番の学びは、
一回の検査だけで安心するのは危険
ということ。

胸痛が続いているのであれば
わかるまで場所を変えて
検査すること。

セカンドオピニオン、
サードオピニオンも
積極的に取りに行くべし、です。

それが、
愛する人たちへの
最低限の責任なんです。

私の場合は、
いろんな角度から
検査をプロデュースし、
原因究明につなげてくれた
兄の存在が大きかったです。

「ラッキーな生」
をつないでくれた兄に、感謝。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO