手抜きメンバーはなぜでてくるのか?「スタイナーの公式」
2024/01/19
チームビルディング
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。
みなさんが所属するチームは
全員が力を100%発揮していますか?
私は企業研修で
リーダーシップや
組織開発のワークショップを
することがありますが、
今日は全員が力を発揮するための
チームビルディングについて、
「スタイナーの公式」をつかって
考えてみましょう。
綱引き理論「スタイナーの公式」
みなさんは、
「スタイナーの公式」
はご存じですか?
こちらの図を見てください。
綱引きで、一方が
600kgの力をもったロボット、
もう一方が
100kgの力を持った人が6人の
場合どちらが勝つか?
これは、左側のロボットが勝ちます。
なぜか?
人間は全員が100%の力を
発揮できるわけではないからです。
実際の生産性 = 潜在的な生産性 ー プロセス損失
これをスタイナーの公式と言います。
引っ張るタイミングや
方向性がずれる。
また遠慮、自信のなさ、
モチベーション不足から
力を出せない人もいる。
明らかに手を抜く人も
いるかもしれない。
それは綱を引っ張る意味が
わかってないからかもしれません。
そのマイナス部分を
「プロセス損失」といいます。
組織開発におけるプロセスとは?
チームで業務を
進めていくにあたり、
見えていることに
飛びつくのではなく、
水面下にある「前提」を
まずすり合わせることが
大切になります。
この水面下にある前提を
「プロセス」といいます。
プロセスとは、
多岐にわたります。
まずチームで一番大事な、
目指すべきビジョンやミッション。
ゴール。
また各メンバーの強み、
価値観、感情。
思い込みや
コミュニケーションのくせ
みたいなものまで
確認できるとなおよいです。
そして、踏むべきルールや
手順のすり合わせも重要です。
要は、
水面下に潜む「暗黙の了解」を
どれだけ白日の下にさらすか、
です。
プロセスロスを最小限に。
さらなる理想は、
個人の力を掛け算できる組織。
つまり、
「プロセスゲイン」できるチームを
目指したいですよね。
プロセスゲインに向けてなにを活用するか
では具体的にどう
プロセスをすり合わせるか。
いざやってみようと思うと、
なかなか難しいですよね。
特に発足したてのチームでは。
単純に懇親会をすればいいという
ものでもありません。
そんな時は、
外部ファシリテーターを
入れてみるのもおすすめです。
客観的な立場から
問いを投げてもらったり、
コミュニケションの
フレームワークから
効率的にすり合わせが
できるようになります。
また、自己診断ツールも
チームビルディングに
活用してみてください。
ストレングスファインダーや
ルミナスパークなどは
やっていて楽しいし、
チームに共有することで
仲間の意外な一面を
知ることができます。
お金はかかりますが、
チームビルディングツールとして
優れものです。
無料のオープンツールもあります。
南山大学の中村教授が開発した
「持ち寄りホームパーティー」
(リンク)
はネットに公開されていますので、
すぐに活用可能です。
思い込みや遠慮が、
チーム作業にどれだけ
マイナスを及ぼすが、
まさにプロセスロスを
体感できるゲームです。
以上を進めていく前提として、
まずはプロセスのすり合わせ自体が
なぜ大事なのかという
共通認識をつくる
「プロセス」
をちゃんと踏みましょう。
そして、
すり合わせの時間を
確保することも大切ですね。
いろいろややこしいですが、
はじめの仕組化が肝心。
プロセスがすり合わされれば、
越冬する雁のように、
きれいに目的地に
向かえるはずです。
皆さんのチームが、
プロセスゲインできることを祈って。
and, the trail continues.