同窓会の「窓」ってなんですか?
2023/10/13
コミュニティデザイン
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。
昨年、
東京から新潟県南魚沼市に
Uターンしたとき、
地元の高校の同級生から誘われ、
同窓会の幹事長になりました。
在学中も卒業してからも
その存在をほとんど
気にすることがなかった
同窓会。
そもそもなんであるの?
「窓」って何?
今回は同窓会の存在意義について、
自分なりの解釈と決意を
書いてみたいと思います。
同窓会の目的は?
私が卒業した
新潟県立六日町高校は、
2023年に創立100周年を迎えました。
卒業生の半分以上は地元を離れる、
いわゆる地方の進学校です。
コロナが少し収まり、
同窓会活動も
本格再開してきた最中。
卒業して30年めの学年が
主幹事として、
年に一度の同窓会総会を
仕切るわけです。
そのタイミングで
私はたまたま地元へ移住し、
幹事長を拝命しました。
初めて出席した全体会合で、
同窓会長さんに質問しました。
「同窓会の目的はなんですか?」
各学年の幹事さんたち、
30名くらいいたでしょうか。
めんどくさいやつが来たな―、
という空気を察しつつ、
めざす先がわかんないと
動けない性分なので、
あえて挙手して聞いてみました。
会長さんは
一瞬きょとんとしましたが、
曰く
「金だよ、金」
地元でも有名な
資産家の会長さんは、
指をまるめて
お金マークにしていた気がします。
なるほどー。わかりやすい。
卒業生からの寄付の受け皿となり、
そのお金を在学中の後輩たちの
活動支援に使うということですね。
我が母校が1995年に
初めて甲子園に出場した時は、
1億円寄付が集まったときいています。
そういうことなら、
胸を張って活動しやすい。
もともと、
懐かしい同期に会いたいなー
というのが幹事になった理由ですが、
この話をきいて、
さらに自分のエンジンに
スイッチが入りました。
同窓会の語源は?
同窓会の意味を調べると、
中国、晋時代の故事
「蛍雪の功」が出てきます。
卒業の歌、
♪蛍の光、窓の雪
の「窓」ですね。
蛍の光や、
窓からの雪あかりを頼りに、
若者が苦労して勉学に励む。
そこから、
「窓」は勉強する場だったり、
師匠を意味するように
なったそうです。
同じ場所、同じ先生のもとで
学んだ仲間たち。
それが同窓会の語源です。
「窓」はどこへ開かれる?
後輩への支援を目的に、
同じ場所で学んだ仲間が集う。
「集う」という観点で考えると、
同窓会は学生時代という過去を
振り返る場になりがちです。
もちろん、
自分たちの原点、
通過点を見つめる事に
意味はあると思います。
ですが、
100年の伝統は長大すぎて
同じ体験を共有できません。
ならば、
ここは新たな出会いの場所、
新しい価値を生む場所で
いいのではないか?
と思っています。
実際に、
私は30年ぶりに会う同級生たちと、
在学中とは全く異なる立場や視点で
結ばれましたし、
その新しい関係性を楽しんでいます。
またはじめて話す
上下の先輩後輩たちの、
ビジネスや地域活動に
刺激をもらってもいます。
つながりの再生であり、
つながりの構築の場
でもあるのです。
同窓会の「窓」は
過去ではなく
未来に開かれている。
いくつになっても、
母校の仲間たちと
未来について語る場所に
できたら。
そこから、地域が幸せになる
新しい価値がうまれたら。
そもそも、
後輩を支援するのも
未来への投資と言えますよね。
and, the trail continues.