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傾聴はなぜ難しいのか?

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

ビジネスシーンや社内1on1でも
傾聴の必要性が叫ばれるようになり、
たくさんの傾聴本も出版され、
いまや傾聴ブームとも
いえる状況ですね。

そもそも傾聴って
なぜ必要なのでしょうか?

そして、
なぜ聞くことは難しいのか。

さらにどのような準備をすると
傾聴できるのか。

今回は、
傾聴の意味とポイントについて
書いてみます。

傾聴はなぜ必要?

そもそもですが、
人間には自我があるために、
自分から話したい、
話を聞いてほしいという
根源的欲求があります。

従って、
聞いてもらうと安心するし、
相手との信頼感がうまれます。

また何でも話せる
心理的安全性にもつながります。

もしあなたが上司なら、
部下との関係性を向上させ、
自分に情報が入ってくる
状況をつくれます。

もう一つ、
話をきいてもらうと、
自己重要感があがり、
モチベーションにも
つながるために
成果や結果に結びつきます。

またあなたが営業職なら、
顧客のニーズを
くみ取れるとともに、
信頼関係を構築して
最適な提案が
できるようになるでしょう。

あるセールスマンが、
自社製品のアピールばかり
するのをやめて、
傾聴に徹したら
営業成績が一気に向上したという
エピソードはよく聞かれることです。

傾聴の難しさ

とはいえ傾聴はとても難しいです。

コーチング3大スキル
傾聴・質問・承認のなかでも
一番難しいと言えます。

それはなぜか?

先ほど人間には自我があり、
根本的に話したい生き物だと
書きましたが、
それは聴き手も
同じだということです。

相手の話す内容が
自分の価値観と合わなかったり、
間違っていると思ったら
否定する気持ちが湧き上がるのを
抑えられません。

その違和感を
いつ言おうかいつ言おうかと
考え始めます。

するとそれはもはや
「傾聴」している状態では
なくなるのです。

また話している内容が
自分に関連することだったり、
自分の経験やエピソードが
想起されたときに、
どうしてもそれを言いたくなります。

「わかるわかる、私もね、、、」
という風に、
自分の話に持っていってしまいます。

これを「カットイン」いいます。
共感して話を合わせて
いるのでしょうが、
結果的に相手の話す時間を
奪うだけでなく、
相手に傾聴を強いる状況を
つくりだします。

カットインされた方は、
消化不良のまま
黙るしかなくなります。

ようこそ、違和感

傾聴のポイントをあげますね。

聴き役に徹底

まず、
今日は聴くだけにする、
と肝に銘じることです。

言いたいことが出てきても、
それは相手の時間を奪う行為だと
自分に言い聞かせておくのです。

全身で聴く

聞いているよ、
という姿勢を物理的に示しましょう。

体の向き、お腹を相手にみせる。
聞いている表情をする。
うなずき、目線、
すべてを傾聴モードにするのです。

相手に意識

「その話はおかしいな、
いつ言おうかな」
と考えながら聞くことは、
自分に意識がある状態です。

そうではなく、あくまで

相手に意識を集中している
状態にしましょう。

相手はどんな感情なのか、
そこにはどんな価値観があるのか。
つねに探りながらきくことです。

ここは気をつけていないと
すぐに自分に意識が向くので、
つど相手に戻していくことが必要です。

評価や判断を手放す

相手の話を正しいとか
間違っているとか、
偉いとかおかしいとか、
ジャッジする気持ちを
脇に置いておきましょう。

相手は自分とは違う人間。

そもそも同じ意見や
自分の想定通りの受け答えなど
返ってこないと思うべきです。

違和感がもたげてきたら、
「違和感キターーーーーー!」
とまずは受け入れましょう。

そこからが、
「傾聴」の真骨頂タイムです。

ちなみに、
数ある傾聴本の中から、
私のオススメはこちら。

とても読みやすく、
実例がリアルで
自分に引き寄せやすいです。

『超・聞き力』(白梅英子)

and, the trail continues.

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