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キャパオーバーの新入社員時代に、救ってくれた先輩の一言

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

みなさんの職場に、
新人さんはいますか?

その新人さんは、
職場には慣れましたか?

新人だからしょうがないとはいえ、
そのスキル不足や知識不足が、
もどかしいと思ったことは
ありませんか。

全体から物事を考えられなかったり、
もっと簡単な道の存在に気付かなかったり。。

私も新卒新人時代、
任された仕事ができず、
「詰んだ」経験があります。

その時はまじめに
退職を考えたほど。

そんな時、すぐ上の先輩の一言に
救われた経験があります。

今日はその先輩の言葉をもとに、
部下や後輩への関わり方を
考えてみましょう。

捜査一課みたいな職場

私が新卒で入社したのは
2000年代のはじめです。

まだブラック企業とか
ハラスメントという言葉も
なかった時代。

文字通り朝から深夜まで働き、
そのあと飲みに行くような毎日。

チームは8人。

サラリーマンというよりは、
捜査一課の刑事みたいな
見た目もキャラも濃ゆい
先輩方ばかり。

軍隊のような統率。
ち密に大胆に、
大きな企画をバシバシ決めるような
人たちばかりでした。

この先輩方に愛のある
厳しい指導をしてもらいました。

当時の私は
平日は仕事以外は寝るだけ、
土日もだいたい出社していました。

私は会社とはそういうものだと
受け入れていましたし、
そこから経験とスキルを
身に付けられると心から思っていました。

その時の取引先は大手新聞社で、
この新聞社の広告枠を
社内の営業を通して売るのが
主な仕事です。

その新聞社さんも、
いい意味でも悪い意味でも?
同じ会社の社員として扱ってくれて、
こちらも厳しい指導を
していただきました。

気合だけでやる仕事

毎年新入社員が
担当しなければならない、
ノルマのキツイ紙面企画がありました。

いわゆる顧客企業から
お金をいただけるような
広告効果のある枠組みではなく、
単純に私のガッツを
試すためだけにあるような
紙面企画でした。

この企画にどんな意味があるのか、
あり方自体に疑問を呈するような
能力も勇気もありませんでした。

私に割り振られた枠は30。
効果のないものを
人間力だけで売るのは、
ツテも人脈もない
新人には辛い仕事でした。

しかも通常の激務の合間に
そのセールスをしなければ
ならないのです。

私はとにかく、
社内の営業をまわりまくって、
この企画を買ってもらうように
プロモートを続けました。

新聞社の担当者からも、
毎日電話で進捗確認をされ、
胃がキリキリする毎日。

でも企画は思うように売れません。

そのうちその人からの電話に
出ることができなくなりました。

そして、
提案していた先からすべて断られ、
企画の掲載期限が迫ります。

いよいよ紙面に穴が開くことが
見えてきた時、
藁にも縋る思いで
当時のメンターの先輩に
助けを求めることにしました。

自分にはこの企画は無理、
紙面に穴をあけてしまう
かもしれない、と。

自分には才能がない、
仕事ができないことがわかった、と。

泣き言とも愚痴ともつかない
心情を吐露しました。

先輩の一言

「そっか。よし、
じゃ一緒に考えようぜ。」

それが先輩からの最初の一言でした。

「いいからやれ!」
ではなく、
「じゃあ俺がやってやるよ」
でもなく。

ただ、一緒に考えよう、という言葉。

でも、この言葉で、
こころの重荷がすっと
降りていくのがわかりました。

自分は1人じゃない。

誰かが自分のために
時間をつくってくれる。

そしてその先輩は、
どの様に進めていくとよさそうか、
質問しながら一緒に
確認してくれたのです。

答えや正解を与えるのではなく、
2人の間に「問い」を置くことで、
協働関係ができあがる。

横に立って、同じ方向を見る。

伴走する。

結果的に、
その企画はチームの力を借りて
埋めることができました。

今思えば、巻き込み力を
試されていたのでしょうか。

当時はコーチングというものを
全く知らなった私ですが、
今それを生業にしている
身から振り返ってみると、
その先輩の対応は、
まさにコーチングがめざしている
クライアントとのかかわり方
そのものでした。

もちろん、
その先輩もコーチングなど
知る由もない。

まだ日本にコーチングが
入ってきて数年しか
経っていませんでしたから。

でも、真に相手を想って向き合うと、
コーチング的な関り方に帰結するのだと。

いまになって、
そこが繋がって見えました。

いかがでしたでしょうか?

「よし、一緒に考えるか」

胸のつかえをとる、
優しい響きがありますよね。

あなたのまわりの新人さんにも、
試してみてください。

あなた自身にも、
大きな気づきがうまれるかも?

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO