人を進化させる「振り返り力」とは?
2022/12/31
人財開発
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。
みなさんは、
毎日リフレクション(内省)の時間を
もっていますか?
毎日でなくても、
1週間ごとでもよいです。
今日はなにがよかったか、悪かったか。
なにがうれしかったか、
なにがもやもやしたのか。
振り返って考える時間をもつと、
思考が整理できますし、
次の行動の質が変わってきます。
その時に大事なのは、
What?=なにがあったのか?
だけでなく、
So What?=どんな意味があったのか、
まで考えることです。
今日は、日々コーチングや
1on1で内省サポートをしている私が、
この「振り返り力」について
書いてみますね。
なぜ振り返りが大切なのか?
みなさんは、
「経験学習サイクル」
ってご存じですか?
いきなり難しいワードですみません。
でもこれ、人の成長を加速させていく
ための大切な概念で、
あらゆる人材開発理論の支柱に
なっている考え方ななんです。
1970年代に、コルブという
教育学者が提唱したもので、
「経験」をしたら、
それを「内省」し、
そこから得られた学びをを
「概念化」します。
そしてその学びを活かして、
新たな経験に「応用」していく。
そしてそれをぐるぐる
まわしていくのです。
要するに、
人の成長のPDCAサイクルの
ようなものですね。
大切なのは、経験を振り返ることと、
それが自分にとってどんな意味が
あったのか考えることです。
次に使える点を抽出して
活用していくことで、
人はより高いステージに
上がっていくという考え方です。
経験学習サイクルは主に、
仕事や職場での経験について
使われることが多いですが、
勉強でもスポーツでも
このサイクルを回すと
成長が加速すると言われています。
セミナーや勉強会の最後で
今日の学びを言語化させるのも
この考えからきていますし、
多くのプロサッカー選手が
子どものころからサッカーノートを
つけているのも、
まさに振り返りの習慣で、
次の練習や試合に向けて
「経験学習サイクル」を
回している事例と言えます。
ちなみに、経験学習サイクルの
「内省」と「概念化」のところは、
他に人に手伝ってもらうとより
質高く振り返りができるようになります。
振り返り会としておしゃべりしたり、
上司部下だったら1on1で
振り返るのは有効です。
どのように振り返るとよいか?
では、どのように振り返るのか?
やりかたでおすすめなのは、
3つの問いを自分の向けることです。
すなわち、
What, So what, Now whatです。
よく、振り返りというと、
何をしたか?だけにフォーカスが
当たりがちですが、
それが自分にとって
どんな意味があったのか?
経験学習サイクルでの「概念化」の
部分がもっとも大切になります。
そして、そこで抽象化した学びを
次にどう活かすか?
それが、Now whatになるのです。
ちなみに私は毎日寝る前に
振り返りの時間をもっています。
そしてそれをもとに、
週末に1週間の振り返りをし、
月末、年末に振り返りに
つなげていきます。
これもすべて
What, So what, Now whatを
基本フレームとしています。
また、毎日同じ指標で測っていくと、
比較がしやすいです。
私の場合は毎日の満足度を
10点満点でつけています。
こうすると、
高い時はどんな要素があったのか、
低い時の要因はなにか?
可視化しやすいですし、
それがSo what, Now whatに
繋がっていくのですね。
例えば、タスクを詰め込みすぎて
予定通り終わらず、
それがストレスになっていた場合は
一日で余白の時間をつけるように
しますし、
家族との時間が確保されていると
満足度が高いことが分かった場合は、
その時間をなるべくスケジュールに
入れるようにします。
私の1年の振り返り
ちょうど今は年末の時期です。
毎日書き溜めた振り返りメモをもとに、
一年を振り返ってみました。
様々な視点から振り返るのですが、
一番大事なのは、自分がやりがいや
達成感を感じた活動(仕事以外でも)
をいくつかピックアップして、
要因分解をすることです。
そこに共通点がなかったか?
あれば、それを来年以降も
それを意識して進めていくことが、
さらなる達成感や成長に
つながりそうです。
ちなみに、私の場合どのプロジェクトも
自分でしっかり考えただけでなく、
関係者と密にコミュニケーションを
とってすり合わせに
時間をかけたものが、
達成感につながっていました。
そうすることで、自分やまわりの
コミットメントも高まるし、
結果的にいいものに
練り上げられています。
また、各プロジェクトの特徴として、
「対話の力を信じる」という要素が
あることがわかりました。
コーチングでも企業研修でも、
またプロボノでやっている
コミュニティやイベント運営でも、
「対話の力を信じる」ことを意識しながら
来年も突進していこう思えました。
みなさんも、
「振り返り力」を磨いて、
爆速成長していってください。
and, the trail continues.