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天才たちの出力量~成果につなげるアウトプット

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただきありがとうございます。

先日、大学生に「アウトプット」
について講義してほしいという
依頼をうけました。

アウトプットですか?

・・・・とても抽象的だし、
人によってとらえ方が無数にある
難しいテーマだと思いました。

でも、それも私をストレッチしてくれる
チャンスだと思い、
Say Yes!で引き受けました。

今日はそこで実践したワークショップをもとに、
アウトプットについて書いてみたいと思います。

結論は、
アウトプットの質は、
アウトプットの量に依存する。
です。

アウトプットとは?

いきなり大学生にHowを伝える前に、
アウトプットという概念について
広げて考えてみました。

ます辞書で引くと、
「出力」と出てきます。

つまり、自分の中にあるもの出す。
そして、人間にとってのアウトプットとは、
取り込んだものをそのまま出すというよりは、
そこに「自己」が介在している気がしました。

自分らしい感情や思考が加わって
はじめて出力=アウトプットになるのでは?と。

そこから、アウトプットとは
「インプットしたものに感情・思考・考察をなど
加味して表現すること」
と定義してみました。

アウトプットの種類

次に、アウトプットには
どんな種類があるでしょうか?

大学生にとってわかりやすいのは
レポートだったり論文でしょうか。

またSNSやブログも立派なアウトプットです。
人前で話すことが前提の
プレゼンテーションや企画書から、
通常の会話、挨拶もアウトプットと言えそうです。

逆に人に見せるのが前提ではない、
日記や日々の振り返り、
また会議や講義のメモも、
アウトプットになりますよね。

さらにいえば、
なにげなくみせる表情やしぐさも
内面を表現しているという意味では
十分アウトプットになりえます。

アウトプットの目的

こう考えると、
アウトプットの目的は、
大きく分けて3つありそうです。

1,価値を提供し、成果をだす

2,コミュニケーション

3,インプットを整理して定着させる

1については、
企画書やプレゼンテーションが
わかりやすいですね。

特に仕事やビジネスでは
それにより人を動かし、
成果=アウトカムを
出していかなければなりません。

また学術ではレポートや論文が
これにあたります。

内容によってはブログやSNSも
ここに入るかもしれません。

2は、挨拶や会話やSNSがはいります。
表情やしぐさも感情を伝える
コミュニケーションツールと言えますよね。

3については、
対人ではなく自分のためにするものです。

日々の日記や振り返りメモもそうですが、
読書やセミナーからの学びを
自分の言葉で書いてみることもここに入りますね。

今回、大学生向けとしては
「1,価値を提供し、成果をだす」
が目的だと思います。

つまり、質の高いアウトプットをすること。
これについて論じてみます。

アウトプットの質を高めるには?

ディーン・サイモントンが書いた
天才とは何か」という本に、

「アウトプットの質は、
アウトプットの量に依存する。」
とあります。

例えば、
ピカソは生涯で2万点の作品を
残したと言われていますし、
エジソンは1000点以上の特許を取った。
みなさんは、
そのうちのいくつを挙げられますか?

また相対性理論で物理学に革命を起こした
アインシュタインは、
実はその他に240本の論文を書いたそうですし、
35歳で早逝した天才モーツァルトは、
その短い生涯で700曲近く作曲したそうです。
音楽に疎い私は、
作品名を挙げろと言われると
「トルコ行進曲」くらいしか思いつきません。汗

こうした天才たちに共通しているのは、
アウトプットを多産している時期に、
傑作が生まれているということ。

また同時に、
彼らの作品のすべてが傑作として
後世に残っているわけではない、
ということです。
モーツァルトが、
「おれの尻をなめろ」
という曲をかいたことも有名ですね。

脱線してしまいましたが、
つまり、
すぐれたアウトプットをするためには、
とにかくたくさん書いたりつくったり、
表現してみるということです。

そしてたくさんアウトプットするためには、
たくさんインプットしなければならない。
出してばかりでは、中身がなくなるからです。
その都度チャージしていくことも重要で、
ここに、インプットの意義が生まれてくるのです。

たくさんインプットすることで、
たくさんアウトプットできる。
それが上質なアウトプットにつながり、
価値をうむ。

そのサイクルを回し続けることが、
成果につながると言えそうです。

アウトプットとインプット

逆に、インプットばかりで
アウトプットしないのは本末転倒です。

インプットだけで満足する
「学び温泉」に漬かっている人はいませんか?

最後に先ほどの
アウトプットの目的の3つめ、
「インプットを整理して定着させる」
について触れておきます。

アウトプット大全」(樺澤紫苑著)
という良書があります。

この本では読書について、
「月に3冊読んでアウトプットしないよりは、
月に1冊よんでじっくりアウトプットする方が
学びにつながる」と断言しています。

私も、本をたくさん読みますが
(ほとんどオーディブルで聴いていますが)、
それまでは読んで終わりということが多かったです。

今は、読んだ後に学びになった点、
それが自分にどんな意味があるか、
また今後活用できることはないか、
メモするようにしています。

また、かつて
「超」勉強法を書いた野口悠紀雄さんは、
「なにかを新しく学ぶなら、
それについてのブログを書くのが一番早い」
といっています。

書いて、誰に伝えたり教えたりすることで、
学びが研ぎ澄まされて自分のものに
なっていくということですね。

教える人間が、
一番学んでいるとはよく言われることです。

さて、いかがでしたでしょうか?

アウトプットについて、
その目的、種類から、
どうやって質を上げるかまで
考察してみました。

みなさんも、
たくさんインプットして、
たくさんアウトプットして、
成果につなげるプロセスを
楽しんでみてください。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO