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セルフトークをポジティブに書き換えよう

こんにちは。LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。ブログを読んでいただきありがとうございます。

今日は、私たちの日々のパフォーマンスや人間関係に影響を与える「セルフトーク」についてお話しします。

1. セルフトークとは?

セルフトークとは、自分の心の中で行われる独り言のことです。

たとえば、「また失敗かよ!」「おれってダメだ」といったネガティブなつぶやき、あるいは「きっとできる」「これは学びにつながる」といったポジティブな言葉。こうした内なる会話は、私たちの感情や行動に大きな影響を及ぼします。

あるリーダーが、プレゼン中にミスをしてしまったとしましょう。この時、「みんな私をバカだと思っている」と心の中でつぶやく人もいれば、「こんな時こそ力が試される。ユーモアで切り抜けてみよう」と考える人もいます。同じ状況でもセルフトークによってその後の行動が変わるのです。

2. 2つのセルフトーク

セルフトークには大きく分けて2種類があります。

①感情を刺激するセルフトーク

 これらは、私たちを反射的な反応へと駆り立てます。たとえば、「ありえない!」という言葉が湧いた場合、感情的な怒りの反応が出やすくなります。

②理性を活用するセルフトーク

 一方で、「どうしてだろう?」と考えるセルフトークは、冷静で理性的な対応を促します。このタイプのセルフトークは、感情をコントロールし、建設的な行動を選び取る力を与えてくれます。

たとえば、部下のミスに直面したリーダーが「また失敗かよ!」 →(冷静に)「自分の教え方が悪かったのかも」と考える場合、部下と対話し、共に改善策を練る可能性が高まります。

3. セルフトークを変える方法

 ネガティブなセルフトークをポジティブに書き換えるにはどうすればよいでしょう?以下のステップを試してみてください。

①気づくことから始める

 まず、自分がどんなセルフトークをしているかを認識することが重要です。「ああ、また」とため息をついた瞬間を振り返りましょう。

②質問を使う

 ポジティブなセルフトークに変える鍵は、質問です。「この状況から何を学べるだろうか?」「次回はどうすればうまくいくだろう?」と自分に問いかけてみてください。たとえば、クライアントに厳しいフィードバックを受けた時、「私はやっぱり能力が足りない」と決めつけるのではなく、「クライアントが本当に求めていたものは何だったのだろう?」と考えることで行動に変化が生まれます。

③言葉を選ぶ

 ネガティブな言葉に気づいたら、少しだけ前向きな言葉に置き換えてみます。「いつも失敗する」ではなく、「うまくいくこともある」。これだけでも心の状態が変わるのを感じるはずです。

4. まとめ:セルフトークはメガネ

 セルフトークは、私たちの世界を見るメガネのようなものです。ネガティブなセルフトークは曇ったレンズを通して景色を見せますが、ポジティブなセルフトークに切り替えることで、晴れ渡った景色が広がります。

組織のリーダーとして、コーチとして、まずは自分自身のセルフトークを意識し、管理することが第一歩です。思わず出てきたセルフトークに気づき、冷静に置き換える。私たちの内なる会話を整えることで、より良い決断をし、周囲にポジティブな影響を与えるリーダーシップを発揮できるでしょう。

最後に問いかけてみます。

「あなたは、どんなメガネをかけていますか?」

and the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO