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「平等」と「公正」の違いは?

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

ダイバーシティ=多様性が
叫ばれて久しいですね。

多様な個を認め合う社会や組織は
素晴らしいと思いますが、
実際その個々の
多様な差異をどう扱うかは、
議論がありますよね。

今回のブログでは、
組織でのマネジメントにおける、
「平等」と「公正」の違いについて
考えてみたいと思います。

平等とは?

まず、
「平等」について考えてみましょう。

平等とは、
すべての人が同じ条件や機会を
持つことを意味します。

日本国憲法に
「法の下の平等」とあるように、
これは機会の平等として
考えられることが多いです。

例えば、
選挙権や教育の機会が
等しく与えられることが
「平等」です。

3人の子どもに、
3等分したパンをあたえることです。

平等は、
あらゆる人が
同じスタートラインに
立つことを重視しますし、
それを前提に考えます。

英語では「Equality」。
この言葉は
「等しい」という意味を持つ
「equal」から派生しており、
文字通り「等しさ」を
追求する概念です。

公正とは?

一方で、
「公正」とは何でしょうか。

公正は、
個々の状況や
必要性に応じて
適切に対応することを
意味します。

これは必ずしも
すべての人に
同じものを与えるのではなく、
必要な支援やリソースを
提供することで、
最終的に公平な結果を
目指すものです。

子どもにパンをあたえる時も、
個々の健康状態や
体の大きさに合わせて
切り分けます。

英語では「Fairness」。
この言葉は
「公正さ」や「正義」を意味し、
個々の条件や背景を
考慮したうえで、
公平に扱うこと。

公正は、
すべての人が
最終的に同じゴールに
到達できることを
重要視します。

平等と公正の実例

平等と公正の違いを
理解するために、
実例を見てみましょう。

職場での平等と公正

職場においてはどうでしょうか。

平等の観点では、
すべての社員が
同じ給与体系や昇進の機会を
持つことが重視されます。

また上司との接点や
コミュニケーションの時間も、
均等になることが求められます。

これにより、
誰もが同じ条件で
評価されることが保証されます。

一方、
公正の観点からは、
個々の社員の能力や
貢献度に応じて、
評価や報酬が
調整されるべきです。

また、
家庭環境や経験にあわせて、
ケアの有無や
サポートの軽重が変わります。

例えば、
新人社員とベテラン社員が
同じ職場にいる場合、
トレーニング内容や
上司からの
コミュニケーションの時間も
変わります。

それが、
公正に扱うということです。

ジェンダー間の平等と公正

ジェンダー間の
平等と公正の問題も
重要なテーマです。

平等の観点からは、
男女ともに
同じ職務に対して
同じ評価が与えられるべきです。

これは性別に関係なく、
同じ仕事には
同じ報酬が
与えられるべきだ
という考え方です。

しかし、
公正の観点から見ると、
女性は出産や育児といった
ライフイベントに
直面することが多いため、
これに対する特別な支援が必要です。

例えば、
育児休暇や
フレキシブルな勤務時間の導入は、
女性が職場で
平等な機会を
享受できるようにするための
公正な措置です。

また、
キャリアの中断や
再開を支援するプログラムも、
公正の観点から重要です。

これにより、
女性が育児休暇後に
職場復帰し、
キャリアを継続できるように
なります。

まとめ

平等と公正の違い。
それはスタートからみるか、
ゴールからみるか。

平等は「Equality」として、
すべての人が
同じスタートラインに
立つことを目指します。

一方、
公正は「Fairness」として、
最終的に同じゴールに
到達できるように
個々の状況に応じた
支援を提供します。

平等に扱うことで、
結果が不平等になるのであれば、
公正に扱うために、
調整が必要になる。

難しいのは
公正の度合いでしょう。

バランスが悪ければ、
不平等のそしりは免れないし、
その結果チームを
分断させてしまうことも
あるでしょう。

いかがでしたでしょうか?

平等と公正の違いを理解し、
それぞれのメリットを活かして、
よりよいチームを
作っていきたいですね。

and the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO