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ミュージカルに出演して学んだ「対話の本質」

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

『ピノッキオの大冒険』

先日、ミュージカルに
初めて出てみました。

そう、観覧したのではなく、
私が出演したのです。

うちの子どもが所属する
キッズミュージカルに、
前座としてパパたちが
茶番劇を演じました。

地元銘酒の八海山と緑川を
飲んで踊るという楽しい役まわりです。

5分という短い時間でしたが、
歌もダンスもセリフもあるなかで、
対大勢だからこそ学べた
コミュニケーションの
本質ががありました。

腹を見せて声を置きにいく

500人近いお客さんを前に、
どのように声と歌を
しっかり届けるか?

稽古とリハーサルから
意識したのはこの点です。

キャスト同士の会話で
ストーリーが進むとは言え、
他キャストをみて話しても
声はお客さんに届きません。

トーンやテンポを合わせ、
キャスト同士の会話を
「かたまり」にしたうえで、
会場のみなさんと対話していく、
そんな感覚です。

発声するときはしっかり
会場正面をむき、
お腹をみせるのです。

一語一語ていねいに、
会場のひとりひとりに
声を置きにいく感覚。

「届け!おれの声」
そんな心の叫びとともに、
発話することを心掛けました。

双方向の反応を意識する

そして、しっかり伝えたら、
お客さんのリアクションを
受けとめる。

現実にはひとりひとりの反応を
確かめることは至難の業ですが、
想像するんです。

伝わりましたか?
笑顔になりましたか?

キャッチボールで、自分が
投げたボールが返ってくるの待つ、
ボールを受け止めるために
グローブを開いておく感じです。

心を研ぎ澄まして、
双方向コミュニケーションを
意識してみました。

来場者を仲間だと思う

良質なコミュニケーションの前提は、
信頼関係です。

相手を親しい仲間だ思うと、
対話もしやすいです。

対大勢だとなかなか難しいのですが、
今回出演のパパたちはラッキーでした。

開場してから公演開始まで、
客席で誘導係をしていたのです。

来場のみなさんに声掛けをして、
お席に案内する。
この行為がとても大切だった
気がします。

演じる前からすでにお客さんを
仲間だと思えたし、
そのおかげで初出演でも
緊張しなくて済みました。

いわゆるアイスブレイク
というやつですね。

そういえば、
私も普段企業研修の講師をするとき、
なるべく開始前に受講者に
声をかけて関係性をつくっておきます。

同じ効果が誘導係をすることで
得られたのですね。

舞台は演者と来場者がともに
作り上げると言いますが、
それを実感できました。

いつからでもなんにでもなれる

公演終わって、
来場してくれた知り合いからは、
「よく声が聞こえた」
「パパたちの茶番が印象的だった」
と言ってもらえました。

演じている最中も、
笑いやうなずきなど、
会場との一体感はあったので、
めざすべきコミュニケーションに
近づいていたかなと自負しています。

それにしても、
40代後半で初めてのミュージカル出演、
楽しすぎました。

いつからでもなんにでもなれる。

そう言い聞かせて
トライしてみてよかった。
たくさんのギフトを
もらえた気がします。

みなさんも
予期せぬチャンスには勇気を出して
乗っかってみましょう。

失敗しても手に入れるものは
大きいと思いますよ。

and, the trail continues.

「魚沼産☆夢ひかり」について

私が住む新潟県魚沼地域で
活動している
キッズミュージカル劇団
「魚沼産☆夢ひかり」は、
年に2回のペースで公演をしています。

キッズとはいえ、
演出家や舞台監督、
振り付け師含めて東京から
プロのスタッフを招いて
鍛えられた本格ミュージカルです。

今回『ピノッキオの大冒険』で、
私はガブリエーレという役を
演じました。

哲学の博士課程を出たが
就職先がなく、
居酒屋でバイトしている男。

そしてなぜかくじらのお腹の中に
飲み込まれて、そこで生活をしている。

くじらのお腹の中には
ほかにも住人がいて、
毎日宴会をしているという設定でした。

書いてみて思いましたが、
なんのこっちゃ、ですね(笑)

次回は『かぐや姫』を
9月に上演予定です。

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photo by TAKAO JINBO