子育てでパートナーとこじれたら
2024/11/08
コーチングコミュニケーション
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。
今日は、
「子育てでパートナーとこじれたら」
というテーマで書いてみます。
夫婦で子育ての方向性が
食い違う場面は、
どんな家庭でも起こりえますよね。
例えば、
小学生の娘が
「学校に行きたくない」
と言い出した場合、
父親が
「無理に行かせなくてもいい」
と考える一方で、
母親が
「学校は行くべき」
と強く感じているとします。
こんな時、
私たちはどうすれば
互いに気持ちよく折り合いをつけ、
より良い未来に
進んでいけるのでしょうか?
1. 対話をあきらめない姿勢
まず大切なのは、
共に課題に取り組もう、
よりよい未来を作ろう、
という姿勢です。
どんなに意見が異なっていても、
対話を続ける意志を示す。
そして、
決してあなたを否定したいのではない、
と伝えましょう。
「どうせ話しても分かり合えない」
「意見を押し付けても仕方ない」
などと諦めてしまうと、
結局のところ
お互いが心を閉ざしてしまいます。
対話の土台は
「共に考える姿勢」です。
子育ては
お互いの価値観や信念が
ぶつかり合いやすい分野ですが、
それをチャンスととらえ、
より深くお互いのことを
知る機会にできると、
意見の違いを
乗り越えやすくなるものです。
2. お互い描く未来をすり合わせる
次に、お互いが
「どんな未来を描いているのか」
をすり合わせるプロセスを
大切にしましょう。
例えば、
シートなどにそれぞれ
「どんな子どもになってほしいか」
「そのために親として何ができるか」
を書き出し、
それを互いにシェアします。
事前に書き出すことで、
考えが整理されますし、
冷静に対話に臨むことができます。
このステップを経ると、
普段は見えてこない
「子どもへの想い」が
具体的に共有され、
また自分でも気づかなかった
感情や信念が浮き彫りになります。
相手が
「なぜそう感じているのか」
「どんなことを大切にしているのか」
がわかり、
お互いの価値観を尊重しながら
子育てしていく
最初のステップになります。
3. 相手を否定せず、聴くことに徹する
対話の中で、
つい自分の意見を主張したくなる
場面が出てきます。
しかし、
まず大切なのは、
相手を否定せず
「聴く」ことに徹することです。
これは単に黙って聞くのではなく、
うなずきながら、
相手の考えや気持ちを
受けとめる姿勢を示すということ。
内容に賛成できなくても、
相手がそう考えている、
そう思っている、
ということを受けとめる。
そしてできれば、
共感を示し、
「なるほど、そう考えていたんだね」
「その気持ちはわかるよ」
といった言葉をかけると、
お互いの理解が深まります。
実際、
こうしたプロセスから、
相手の思想を
今まで誤解していたり
浅く考えていたのだなと、
新たな気づきや発見が生まれます。
近くにいるからこそ、
深く触れてこなかった
相手の大事な価値観を垣間見て、
驚き、反省する
場合もあるでしょう。
4. どんな時間だったかシェア
対話を重ねた後には、
互いに「どんな時間だったか」
をシェアしてみてください。
特に重要なのは、
「結論を出さなくてもよい」
ということです。
こうした対話のゴールは、
すぐに答えを見つけることではなく、
お互いの考えを共有し、
次につながる理解を得ることです。
「今回話してみて、
どんな気づきがあったか」
「心に残ったことは何か」
をシェアするだけでも、
次のステップへとつながります。
これによって、
対話が深まるだけでなく、
次の問題解決に向けた
準備が整います。
5. まとめ
~専門のコーチやカウンセラー活用も
もし、
二人での対話が難しいと感じたら、
カップル専門の
コーチやカウンセラーに
立ち会ってもらうのも一つの手です。
第三者が関わることで、
客観的な視点が加わり、
お互いの考えや気持ちを
冷静に整理しやすくなります。
コーチやカウンセラーは、
どちらか一方の意見を
肯定するのではなく、
あくまで二人が
より良い未来を作るための
サポートをしてくれます。
こうしたプロセスを経ることで、
夫婦としての絆もさらに深まり、
子育てにおいても
心強いパートナーシップが
築けるはずです。
最後に
娘「学校に行きたくない」
これは、
私の家庭で起こったリアル事例です。
最初はバチバチに対立していた
私たち夫婦ですが、
上記のプロセスで
なんとか対話の場を
持つことができました。
しかし、あたりまえですが、
そんなスムーズに
進んだわけではありません。
当初妻は対話を恐れていました。
否定されて、
言いくるめられると思ったようです。
お互いの想いを書くシートも
自分を批判するためのものと捉えて
書くのを拒否されました。
「絶対否定しないから、
ただ聞くだけの会をしよう」
そう説得して
なんとか席についてくれました。
その後は
上記の流れで、
お互いを理解することになります。
結果として、
娘は一学期は休みましたが、
その後は皆勤賞で登校しています。
また、
夫婦がお互い書いた
子どもへ想いと役割宣言は、
娘の兄二人含めた
子ども3人にもシェアしました。
ママとパパがどんな思いで
子どもたちを見ているのか、
話して聞かせることができたのも、
この対話ステップの副産物です。
みなさんも、
「ただ聞くだけの会」
から始めてみましょう。
and, the trail continues.