おしゃべりの科学的効用
2024/08/03
コーチングコミュニケーション
こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。
皆さんは普段、
誰かとおしゃべりすることを
楽しんでいますか?
会話や対話は、
単なる
コミュニケーション手段に留まらず、
私たちの精神的な充実や学びの深化、
新たな発想を生み出す
重要なツールなんです。
今回は、
心理学や教育学の理論を用いて、
おしゃべりがもたらす
科学的な効用について
書いてみますね。
1,他者との関係性を築ける
おしゃべりは、
他者との関係性を深める
効果があることは、
経験的に理解できると思います。
会話を通じて、
私たちは共通点を見つけ出し、
違いを認識し、
相互理解を深めることができます。
社会心理学者の
ハリー・スタック・サリヴァンは、
対人関係の理論を通じて、
個人の心理的成長と
幸福が他者との関係性によって
大きく影響されると述べています。
おしゃべりは、
信頼関係を築き、
安心感を得るための
ベースになるんですね。
また、
エリック・バーンの
交流分析(Transactional Analysis)
においても、
会話は「ストローク」と呼ばれる
心理的な刺激の交換とされており、
これが人間の基本的な欲求を
満たす論じています。
他者と積極的に交流することで、
社会的なつながりが強化され、
自己肯定感を
高めることができるのです。
2,自身の思考が整理される
おしゃべりを通じて、
自分の考えを
アウトプットすることは、
思考の整理にも有効です。
一人で考えるより、
話してみることで
思考を構造化でますし、
話してみて、
「あれ、そうだったっけ?」
と自己認識の再確認もできます。
教育学者のジョン・デューイは、
学びは単なる情報の
受け取りではなく、
経験を通じて意味を見つけ出す
プロセスであると提唱しています。
おしゃべりはまさに、
経験を意味付ける
プロセスでもあります。
自分の考えを
言葉にすることで、
抽象的な概念が具体化され、
新たな視点を
得ることができます。
これにより、
自己理解が深まり、
内省的な思考が
促進されます。
おしゃべりを通じて
他者からの
フィードバックを受けることも、
自己改善の
大きな一歩となるでしょう。
3,新しい発想が生まれる
「話していて思ったんだけど」
てこと、ありませんか?
おしゃべりは、
クリエイティブな
アイデアの源泉でもあります。
心理学者の
アレックス・オズボーンは、
ブレインストーミングの
重要性を強調し、
自由な発想を促すためには
他者との対話が欠かせないと
述べています。
対話は思考の交差点。
考えがぶつかることで、
化学反応を起こすんですね。
そこから新たなアイデアが
生まれるという仕組みです。
また、
シンクロニシティの概念を
提唱したカール・ユングは、
偶然の一致や予期せぬ出来事が
新しい発想を生むと述べています。
おしゃべりを通じて、
予期せぬ
インスピレーションが
得られることも
少なくありません。
それは単なる雑談でも
起こりえます。
友人との何気ない会話が、
次のビジネスアイデアの
ヒントになることもあります。
4,まとめ
おしゃべりには、
人間関係の構築、
自己の思考整理、
そして新たな発想の創造
という三つの大きな効用が
あります。
これらの効用は、
心理学や教育学の理論によっても
裏付けられており、
私たちの生活において
非常に重要な役割を
果たしています。
次回、
誰かとおしゃべりする
機会があれば、
その時間を大切にし、
自分自身の成長や
新たなアイデアの発見に
つなげてみてください。
「天才たちの日課」
(メイソン・カリー著)には、
歴史上の偉人たちの、
一日のルーティンが記されています。
おもしろことに、
偉業を遺した人ほど、
一日におしゃべりする時間を
意図的に設計していることが
わかります。
会話を通じて、
お互いの心を豊かにし、
新しい世界を広げる。
そのような
コミュニケーションを
日常の中で意識的に
取り入れていきたいですね。
ちなみに、
コーチングは対話の究極的な形で、
上記の3つの効用を
質高く体験できる
コミュニケーションプロセスです。
一度試してみてていかがでしょうか。
and, the trail continues.