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成果を出すマネージャーが最初にやるべきたったひとつのこと

こんにちは。
LifeTraverseチーフコーチの黒岩です。
ブログを読んでいただき
ありがとうございます。

新しい組織やチームを率いる
マネージャーやリーダーにとって、
まず取り組むべきことは
何だと思いますか?

それは、ずばり、
チームの関係性の質をあげることです。

ここに時間と手間をかけることが、
最終的に成果に結びつきます。

今日は、これまで多くの
マネジメント育成のプログラムを開発し、
実践してきた私が、
マネジメントの最初の一歩について
書いてみたいと思います。

それではいってみましょう。

チームの成果とは?

組織やチームにとっての成果って、
なんでしょうか?

もちろん、
組織の種類や特性によって異なります。

売上数字かもしれないし、
勝利かもしれない。
生産性の高さかもしれないし、
組織を安定させること、
かもしれない。

ここで大事なことは、
誰か個人の成果ではない
ということです。

もちろんひとりひとりが
成果を出すことも重要ですが、
それが連携しているのか?
そこに相乗効果が存在するのか?
個ではなく、総体。
それがチームとしての成果と言えます。

成功の循環モデル

組織が成果を上げるために
なにが大切か?

それを説明する理論として、
マサチューセッツ工科大学の
ダニエル・キム教授が提唱した
「成功の循環モデル」
というものがあります。

こちらを説明しますね。
図をみてください。

成果をあげるためには、
まず関係の質をあげる。
そうすると思考の質が上がる。
考えが研ぎ澄まされ、
次の行動を最適化していきますから、
行動の質が上がるのです。

そして結果に結びつき、
それがぐるぐるまわっていく、
という流れです。

みなさんにも経験がありませんか?

人間関係に不安があると、
前向きに仕事できない。

言いたいことが言えない環境では
しっかり考えても意味がなくなる。

おもいきって一歩を
踏み出したいのに、
誰かに後ろ指さされそうで怖い。

そのような状態では、
成果はおぼつきません。

私の経験でも、
これまで成果を出してきたチームは、
例外なく強固な信頼関係で
結ばれていました。

チームとしてゾーンにはいる、
とでもいうのでしょうか。

学生時代の部活もそうですし、
電通時代に賞をとった
プロジェクトを考えても、
クライアント含めてあうんの呼吸で
連携していましたし、
いい意味で言いたいことをいって
フィードバックし合う、
本質を練り上げるプロセスが
存在していました。

だとしたら、
関係性をよくする作業に
労を惜しむ必要はありません。

たまたま気が合ったから
いい関係になった、ではなく、
マネージャーは与えられたチームで
成果をださなければなりませんし、
そこに再現性があったほうが
いいですよね。

どのように関係性の質をあげていくか、
考えて実行するのも
マネジメントの大事な役割です。

そして、この
「成功の循環モデル」
で注意すべきは、
逆のサイクルもあるということです。

関係性が悪ければ思考の質も落ち、
行動の質も落ちるので、
当たり前ですが結果がでません。

結果が出ないから
関係性も悪くなっていく。
おそろしいサイクルですよね。。

関係性の質を上げるとは?

ではどうするか?
関係性の質を上げる、
といううことは、
ただ関係性を結ぶ、
ということと違います。

自己紹介しあう、
歓迎会をする、
では関係性をつくっただけになります。

質を上げるにはどうすればいいのか。

それは、その人の表面上の
スペックや肩書や経歴だけでは
見えてこない、
その人の価値観や
大切にしているモノをみることです。

例えば、
こんな質問をしてみてください。

今までで一番わくわくして
取り組んだ仕事は?

一番尊敬している人って誰?

モチベーションが
下がるときってどんな時?

こうした問いを間において
対話をしていくと、
表面上ではみえてこあい、
「その人らしさ」にたどり着くはずです。

そして、聞き手(マネージャー)に
とって大事なスタンスは、
関心をもって、否定せず、
じっくり最後まで聞くことです。

あなたの価値観と
全く違うものが出てきても、
いったん受け入れてみましょう。

それが関係性の質につながりますし、
ひいては成果につながるのです。

認められた、と思えなければ
安心してパフォーマンスを
発揮できないからです。

成功の循環モデル、
ぜひ意識しながら
日々のマネジメントに励んでみてください。

and, the trail continues.

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photo by TAKAO JINBO